在学中の大学で環境学を専攻しているモデルの静華ジャズミンさん。日課であるランニングは、環境への気づきを与えてくれるという。食べ物もファッションも、そしてランニングシューズも、「サステナブルであることを基準に選んでいきたい」と語る彼女のライフスタイルを教えてもらった。消費を謳歌するだけの時代は終わり、自分たちの世代が未来を作るという当事者意識は、きっと刺激になるだろう。
空気がよければもっと気持ちよく走れる!
静華ジャズミンさんがSDGsに興味を持ったきっかけは、中学の時に移住した長野県八ヶ岳での暮らし。自然豊かな場所ながら、ゴミを捨てる人が後を絶たず、父親がゴミを拾いながらランニングをする姿を見てきた。何気なく捨てられたカップラーメンの容器など、プラスチックゴミが多かったそう。プラスチックというと海洋汚染がよく知られているが、土壌にも悪影響を及ぼす。そして、東京を走りながら感じるのは、空気のこと。
「車が多い都会は空気そのものが、長野とは違うなと感じますね。しかも、建物が多くて流れないような気がします。特に、ランニングは体内にたくさん取り込むから、より敏感になりますね。公園など、できるだけ緑が多い場所を選んで走っています」
サステナブルで機能的なシューズという選択肢
ジャズミンさんにとって、モノを選ぶ時にそれがサステナブルであるかどうかは、とても重要なポイント。もちろん、ランニングシューズでも同じこと。これ以上、気持ちよく走れる場所を減らさないために、サステナブルなシューズを選んでいきたいと話す。
「ナイキの『ナイキ エア ズーム アルファフライ ネクスト ネイチャー』の総重量の50%以上がリサイクル素材。そのコンセプトがすごくいい! 特にいろんな形の端材を組み合わせたソールのデザインがユニークで、カッコいいなって直感的に思いました。お友達にも『このシューズ、サステナブルなんだよ』って話したくなりますね」
端材をつなぎ合わせたソールは、オリジナルのアルファフライと変わらない高い機能性をキープする。トップアスリートのレース向けシューズとしても申し分ないパフォーマンスを発揮してくれる。ジャズミンさんは、このシューズの走り心地を「ボールみたい」に反発性とクッション性があると表現する。
「しっかり体が支えられている感覚がありながら、後ろから前に押し出されるので、ぐんぐん進んで行くのが気持ちいい!」
自分の体を作る食べ物にもこだわりを
ジャズミンさんは、二酸化炭素排出量において優れたベジタリアンの食生活が中心。ランニングの後に取り入れるのは、鮮度の高い野菜がたっぷりのサラダ。
「食材は、なるべく国産を選びます。作られた場所が、自分に近ければ近いほどいいですね。輸送にかかるCO2がその分減りますし、地元の農家さんに利益が回れば、その地で農業を続けていけますから」
人に誘われて、外食する時も、生態系への影響が少なく、資源を枯渇させない持続可能な漁業で獲られたシーフードなどを提供する店を選ぶ。
「その服、5年後も着たい?」という問いかけ
大好きなファッションにしても、古着屋さんで購入することが多い。着古せば、カットしてウェスにして使い切り、まだ着られるものは友達に譲るか、または古着屋さんに持ち込んで循環させる。
「着なくなったからと、服を捨てることはありません。トレンドの洋服が欲しくなった時は、『この服を5年後にも着るかな』って1週間くらい考えます。その答えがイエスなら買うけど、1シーズンしか着ないと思ったら、古着屋さんで似たようなデザインを探すんです。探せばだいたい見つかるし、探すこと自体がすごく楽しい。とにかく安いですしね(笑)」
コスメも、プラスチック容器を一切使わず、売り上げの一部を教育や環境保護に寄付するブランドがお気に入り。メイク落としのコットンではなく、洗って使えるマイクロファイバーのタオルを使う。
楽しくて、ご機嫌なサステナブルな暮らし
間食用にリンゴを持ち運ぶなら、プラスチックバックではなく、コットンや麻で作られた布製のラップ、ビーズワックスと言うのがジャズミンさんのルール。「正直、サステナブルな暮らしは面倒じゃない?」そう尋ねると、「知識が増えて、やればやるほど楽しくなっていく!」と満面の笑みで答えてくれた。
「サステナブルな暮らしって、どうしても高くつくイメージがあるじゃないですか。実際、国産の野菜は輸入品に比べると高いです。でも、洋服は古着で探せば300円とかでもかわいいものが全然見つかりますし、タンブラーや水筒を持ち歩けば、ペットボトルを買わずに済むし、環境にもいい! ちょこちょこ安いものを買って捨てるのって、どこか罪悪感があると思うんですよね。全体的なバランスで見ればサステナブルな暮らしも、そこまで高くないと思うし、一つのものを長く使い続けるほうが、愛着が湧いて気分もいいですよ」
モノを選ぶ時は、環境のことを考えてみる
そもそも、環境学を学び、サステナブルな暮らしを実践するモチベーションになっているのはなぜ?
「〝今、私たちがやらなきゃ〟という意識ですね。この撮影日も10月なのに昨日は夏みたいに暑くて、まだ公園に大きな蚊がいたり、梅雨の時期も、突然スコールみたいな大雨が降ったり。地球に何かが起きているなって、身をもって感じるから、環境のために、自分ができることからやっていきたいんです」
もちろん、新しいモノをまったく買わない暮らしは現実的ではない。でも、モノを選ぶ時に、環境を少しでも意識するかしないのかで、だいぶ未来は変わるはずだ。
「ランニングする人だったら、次に買うシューズは、サステナブルなものを選ぶ。服を選ぶ時は、持続可能な社会作りに真剣に取り組んでいるブランドにする。そうした私たちの選択の一つひとつで、サステナブルなラインを当たり前にしていけたらいいですよね」
企業としてサステナブルな事業に積極的に取り組むナイキ。その中でも今回のランニングシューズ「ナイキ エア ズーム アルファフライ ネクスト ネイチャー」は、パフォーマンスとサステナビリティを両⽴するプロダクトだ。地球の未来を考えながらランニングを楽しむ、そんな選択肢が増えていきそうだ。
ジャズミンさん着用ウェア
シューズ「ナイキ エア ズーム アルファフライ ネクスト ネイチャー」¥38,500 ジャケット¥11,000 ロングスリーブトップス¥7,150 タイツ¥9,900/NIKE カスタマーサービス 0120-6453-77
Photo: Madoka Kawagoe Text: Sakiko Koizumi
Supported by NIKE
タレント・アスリートインタビュー・スポーツファッション・ウェルネス記事などを担当。女性誌FRaUでファッション・スポーツ・ダイエットなどの編集キャリアを積み、その後スポーツライフスタイルマガジンonyourmarkのプロデューサーとして在籍後、2022年までウィメンズヘルス編集部に在籍。