暖かくなってきて、徐々に盛り上がりを見せるのがサーフィンやボディボードを代表するマリンアクティビティ。でもマリンアクティビティはハマる人が多い反面、水への苦手意識やウェアの着脱が大変そうなど、少々ハードルが高いイメージがあるみたい。今回は、エディターがSUPを初体験した感想をシェア! SUPの魅力とは……?

SUPってどんなスポーツ? 

a man paddle boarding on the water

SUPは「スタンドアップパドル」の略でハワイ発祥のマリンスポーツ。もとは、ハワイのサーファーたちがサーフィンのロングボードの上に乗って遊び始めたのがSUPのルーツだとか。

必要な道具は4つ、

ボード

パドル

・フィン(安定性を高めたり、方向転換時の舵の役割をする。ボードの裏側の後方に装着)

リーシュコード(安全のため、使用者の足に着用し万が一海に落ちてもボードが流れていかないようにするもの)

楽しみ方はシンプルで、ボードの上に立って、パドルで水を漕ぎながら進んでいく。サーフィンでいう、「パドリング」がこの動作だ。服装は、ウェットスーツをベースに夏は水着のみでもOK。

a person in a blue shirt

SUPの基本情報がわかったところで、神奈川県・葉山町にある「 PADDLER」へ。

ここは本日の講師である、日本を代表するオーシャンパドラー・金子ケニーさんがプロデュースするショップだ。店内は、オリジナルデザインのSUPボードやパタゴニアの製品がずらりと並んでいる。さらに、オリジナルデザインのTシャツやキャップなども展開。「SUPをしている方はもちろん、興味があるけどまだやったことない方のサポートもできるので、気軽に『PADDLER』までご連絡ください」とケニーさん。SUPボードやパドルを選んでもらったら、早速海へ行こう。

初めに、浜辺でパドルの扱い方や、ボードへの乗り方をケニーさんからしっかり学んだあと、ついに実践!

a woman and a man holding a stick on a beach

ボードを抱えてゆっくり海へ入って、まずはボードに膝立ちの姿勢でパドルを大きく漕ぎだす。ここでのポイントは「パドルを水の中から出さない」こと。パドルを水の中に入れることでボードのバランスを取ることができる、これがSUPの基本だそう。

そしてゆっくり右、左と足を立てて、立ち上がる。ここがなかなか難しい。前傾も後傾もしすぎないように、ぐらつく足を踏ん張って、なんとか立ち上がれた。そのまま、膝立ちのときと同じようにパドルをゆっくり大きく漕ぐ。かなり体幹を使う。左右交互に漕いでいくのだが、パドルを漕いだ逆の方向に曲がっていくので、案外行きたい方向にいける。この自分で船を操っているような感覚がたまらなく楽しくってどんどん沖の方までいきたくなった(まだ初回だから、少し進んだところで岸辺までUターン)。およそ20分の海上散歩を楽しんだ。

体験してみてわかった! SUPの魅力3つ

a man on a surfboard

SUPを体験して一番の感想が「またやりたい!」。すっかりSUPにハマったエディターが感じた、SUPの魅力をご紹介。

【魅力①】運動が苦手でも楽しめる!

サーフィンをやったことがあるけど、ボードの上に立つまで結構練習回数が必要だったので、楽しさを感じられるまで時間がかかった。 

でもSUPは思ったより簡単に、そして長時間ボードに乗って楽しめるから、運動が苦手な人にもおすすめ。海をぐんぐん進んでいく感覚はやみつき! 

【魅力②】乗っているだけで体幹を鍛えられる

ゆらゆら揺れるボードの上で直立するのは、バランス感覚を要する。パドルでしっかりバランスを取らないと水に落ちそうになるから、お腹の力や足の踏ん張りが重要。これはかなり体幹が鍛えられそう。パドルで水をかくのは、結構腕の力を使うから二の腕にも効果的。ちなみに次の日は腕が筋肉痛になるほど……しっかり効いていたみたい。

ボードの上で行うヨガ「SUPヨガ」もあるから、楽しみの幅も広がりそう!

【魅力③】 時間によって移り変わる、大自然の景色にリラックスできる

何といっても、広大な海で過ごす時間は心が解放されてリラックスできる。海の上に立って、辺りの景色や海全体を眺める感覚は非日常的な体験。

爽やかな早朝を楽しむのもいいし、サンセットの時間にゆっくり海に浮かんでいるだけでもいい。太陽の下で、海の移り変わる表情を肌で感じられるのも魅力の一つ。

【魅力④】海だけじゃなく、湖や川などフィールドがたくさん

SUPのフィールドは海だけじゃなく、湖や川でも楽しめる。マングローブの森林の中にある川や、ビルが並ぶ街中にある川、山々に囲まれた静かな湖畔など、フィールドがたくさんあるのもSUPの魅力だ。

各地でツアーもたくさん行われているから、旅行のプランにSUPを入れてもいいかも。

マリンデビューにもおすすめ! パタゴニアのウェットスーツ

a person in a black dress and a person in a black dress

今回のSUP体験を存分に楽しめたのは、安心できるパタゴニアのウェットスーツと一緒だったから。

今回着用したのは、パタゴニアのウェットスーツ。ノースリーブタイプの「2㎜ロングジョン」の上にジャケットタイプの「2㎜ロングスリーブトップ」を羽織ったスタイルだ。

a person wearing a black dress

パタゴニアのウェットスーツ「ユーレックス・ウェットスーの進化版ということで、パタゴニア社内で何度も再設計とテストを重ねて、柔らかい伸びの良さと耐久性がアップした待望の新作だ。2着のおすすめポイントは以下の通り。

【おすすめ①】ウェットスーツのイメージを覆した、脱ぎ着のしやすさ!

ウェットスーツというと脱ぎ着が大変なイメージを持つ人も多いけど、それを覆したのがこの2着。

優れた伸縮性と脱ぎ着しやすい構造によって、普段着のようにラクな着脱が可能。「2㎜ロングジョン」は足元から入れてサロペットを着るように、肩まですっぽり着られる。

「2㎜ロングスリーブトップ」は、前開きになっているから、パーカーのように羽織ってフロントジップをあげるだけという簡単さ。この着用のストレスの少なさはアクティビティを始めるハードルを下げてくれると思う。

【おすすめ②】SUPやサーフィン以外にも、色々な水辺フィールドで大活躍!

「2㎜ロングスリーブトップ」は、羽織るだけで簡単にウェットスーツの機能が備わるから、SUPやサーフィンはもちろん、他のマリンスポーツやアクティビティでも役に立つ。例えば、冷たい水温でもこれを水着の上に着ればっかり保温してくれるから、ラッシュガードでは肌寒い日でも快適にアクティビティを楽しめる。痒い所に手が届く一着だ。

もちろんUVカット効果もあるから、日焼け対策としても重宝する。

サイズもコンパクトで386gの軽量だから、バッグにつめて旅行先でマリンアクティビティを楽しめるのも嬉しい。

【おすすめ③】「天然ゴムを85%使用」「節水率90%」環境に配慮した製品

ウェットの素材には再生可能な天然ゴムを85%使用し、ゴムの原料の供給元は新たに森林を切り開いて植えられた木から採取されたものではないという証の「FSC認証」を取得。

さらに、ウェットを原料染めにすることで、ウェットスーツ1枚あたり100リットルの水の節約になっている。これは従来の染色過程に比べて水の使用量を90%削減しているというから、驚きだ。

耐久性もあるからそう簡単には破れないけど、万が一ウェットスーツが破れてしまった場合は、リペアして長く使い続けることができるのもパタゴニアらしい環境への気遣い。

マリンアクティビティの入門者にも使いやすいぴったりなアイテムだから、ぜひこの夏はパタゴニアの最新ウェットスーツでマリンアクティビティを始めてみて!

訪れたのは……

a room with a bed and shelves

「PADDLER」

住所:神奈川県三浦郡葉山町一色1050

営業時間:月~金※ 10:00~18:00

     土日  12:00~18:00

※水曜定休

電話番号:046-877-1318

PADDLER

パタゴニア公式サイト

Photo :Yasuma Miura

Headshot of Yumi Kobayashi
Yumi Kobayashi
エディター

 生活雑貨やコスメなどの記事編集の経験を積み、2023年5月から「ウィメンズヘルス」に参加。コスメやアロマテラピーの資格を持ち、正しい知識を伝えることを目標に日々勉強中。フードやサスティナブルな分野に興味があり、週2日のノーミートデーを実践するなど日常生活でのアウトプットを心掛けている。学生時代はラクロスとソフトテニスに没頭、今は漫画に影響されバスケにハマり中。休日はキャンプやフェス、山登りなどアウトドア派。