“ランナー下痢”という言葉を聞いたことがない人も、その意味は簡単に推測できる。嫌な話ではあるけれど、有酸素運動で下痢になるのは珍しいことじゃない。だからこそ、逆に便秘を引き起こす運動があるというのは少し意外。もちろん、そこには複数の要素が絡んでいる。例えば運動の強度や運動前に食べた物、全体的な腸の健康状態。でも、専門家いわく高強度インターバルトレーニング(HIIT)は、とりわけ便秘を引き起こしやすいのだとか。今回はオーストラリア版ウィメンズヘルスよりHIITと便秘の関係性についてご紹介。

実用的栄養プログラムインストラクターのロバート・ベルズィン博士がウェルネス情報サイト『MBG』にて語ったのは、HIITによる消化異常は非常に一般的な問題。驚くほど軽視されているけれど、運動はお通じのタイミングを左右する重要な要素。

「私の患者さんの中に、ほぼ毎日HIITをして、体にストレスをかけすぎている女性がいました。腸はリラックスしていないと動けないことが分かっています。四六時中ストレスを感じながらHIITばかりしていては、腸がリラックスして消化する暇もありません」とベルズィン博士。

つまりHIITは、体にとって大きな負担。耐久力と筋肉をつけるのにはいいけれど、お通じにはあまりよくない。

じゃあ、どうすればいい? 「体を元気にしてくれる運動を増やしましょう。ピラティス、ヨガ、ウォーキングがおすすめです。また、食事の前後にHIITをするのは控えてください。そうすれば、消化器系の働きがよくなるかもしれません」とベルズィン博士。

便秘じゃないなら、いままで通りHIITを続けて。HIITには、代謝を上げたり体重を減りやすくしたりといった数々の利点がある。でも、連日のHIITによって腸が張っている感じがするなら、運動強度を抑えたほうがいいかもしれない。

※この記事は、オーストラリア版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text: Lucy Bode Translation: Ai Igamoto

これはpollの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。