元実業団選手、トライアスリート、ランニングトレーナー、看護師、モデル、PR、業界の垣根を超えて集まったシリアスランナーチーム「9track」。ランナーにとって、走るモチベーションは自己記録の更新になりがち。でも彼女たちが走る理由は、走力を高めることではないらしい。ランニングによって見出された、メンバーの新たな“価値観”とは。そして、走ることを生活の一部にしている彼女たちのウエアへのこだわりを聞いた。

競技者引退後に気づいた、ランニングの真価

エリートランナーがルルレモンのウエアを選ぶ理由

ランニングコーチや大会のゲストランナー、モデル、「ルルレモン」アンバサダーとして活躍するChiakiさん。「9track」の発起人だ。ユニクロやスターツの実業団トップ選手として12年間活躍、2016年には1500m走で当時日本歴代9位を記録。選手引退後に臨んだフルマラソンでは大会新記録で優勝した。

常に“いいタイムを出すこと”が目標だった分、引退後はなにを目指したらいいか見失い、自身を否定してしまうことも。そんなとき救いになったのは、心から走ることを楽しむ市民ランナーの姿だった。体と心がリフレッシュしたり、自分と向き合って前向きになれたり、そうした走ることの価値に気づいたとき、もっと日常的にランニングを楽しむ人を増やしたい、と同じ「ルルレモン」アンバサダーのMarinaさんと「9track」を立ち上げた。

生活様式が一変し、多くの人にとって「走ること」はこれまでになく身近になった。でも、女性が長くスポーツを続けることは容易ではない、とChiakiさん。

「結婚や出産でライフステージが上がるとき、競技者は限界が見えてしまったり、競技者じゃなくても、それまで目標に向かって頑張ってきたことをストップせざるを得ないことがあります。孤独になって身動きできなくなる人も多い。でも、わたしが気づいたように、結果を求めることだけがランニングじゃない。自分を前向きに変えてくれる力があるのがランニング。だから孤独を感じているのなら、一緒に走ろう。自分の世界を広げるきっかけとして走ろう。そんなメッセージを、9trackを通して伝えたいです」

親近感を持ってもらうためにも、女性が取り入れやすいナチュラルなテイストのウエアを選ぶChiakiさん。お気に入りは「ルルレモン」。

「日頃の練習に身に付けたくなる程よい着圧感を選ぶときのポイントにしています。高いサポート力のブラは、締め付けがストレスになりがち。ルルレモンのスポーツブラは全体を包んで、圧を分散させてくれるので、長時間の練習中も快適です」

ブラトップ¥7,200、ショーツ¥7,500/ルルレモン

まだ知られていないランニングの魅力を伝えたい

エリートランナーがルルレモンのウエアを選ぶ理由

「9track」立ち上げメンバーのMarinaさんは、元水球アテネオリンピック強化選手。会社員を経て、現在は編集・ライター、PRにも携わっている。会社員時代にトライアスロンを始め、日本選手権に2回出場、2016年ホノルルトライアスロンで日本人初優勝を果たした異例の経歴の持ち主だ。

年8~12回のトライアスロンレースに出場していたが、いまはレースが軒並み中止。モチベーションは無くなると思いきや、月間約200kmは走っている。そうしたなかで、目標を持ってレースに臨むランニングとは違う魅力を見つけたとか。

「走らない日は頭の中から思考が出ていかず、ランニングが瞑想の役割を果たしていることを実感しました。1人で走りながら考えを整理するし、悲しいことや辛いことは全部吐き出してリセットします。これまでの人生でずっとスポーツを通じて自分と対話を重ねてきました。人間だから光と影があるのは当然で、私が1人の人間として2本の足でしっかり立っているために、走ることは欠かせないもの。まだ競技思考は抜け切っていませんが、レースがなくてもトラックで集中して走ればしっかり達成感を得られます。1人でのランニングが“影”だとしたら、コミュニティで走るときは“光”。自分がどんなテンションでも、みんなで走ると楽しくなるし、いまの自分を認めて支え合える。9trackでもランニングの魅力を多面的に伝えて、1人でも多くの人に、生活に取り入れてほしいと思っています」

Marinaさんの場合、ウエアの着心地やデザイン性がランニングのやる気に大きく関わるそう。

「肌に触れたときの気持ちよさ、着用したときのシルエットのきれいさ、ルルレモンのウエアはどちらも兼ね備えています。夜ひとりで走ることも多いので、タイツにリフレクターがついている機能性もうれしいですね」

Tシャツ¥9,500、タイツ¥16,800/ルルレモン

目標や目的はそれぞれ。ランニングを通してつながるコミュニティ

エリートランナーがルルレモンのウエアを選ぶ理由

「9track」は働きながら、走りながら、いろんな目標を持っているメンバーが集まっている。

ラジオパーソナリティやモデルとして活動するMasamiさん(左)。「なににおいても、のめりこんで挑戦する癖があるんです(笑)」と話す彼女は、年2、3回はフルマラソンに出場し、ヨガではRYT200を取得、習っていたキックボクシングでは毎回顔にアザをつくるほど。高校生で自律神経失調症になり、それから心身を整えるよう心がけ、鍛える習慣がついた。目標は、現在のPB(3時間46分)を超えて、来シーズンのレースでサブ3.5を達成すること。挑戦していくなかで、自分を変える力は自分のなかにある、と自ら得た気づきを人に伝えていきたいという。
ジャケット
¥18,800、ショーツ¥7,500/ルルレモン

看護師のKanamiさん(中央)は、引越した先で街を散策するがてら走ってみたのが、ランニングを始めたきっかけ。働きながら趣味で走るようになったとき、できなかったことができるようになる感覚、リラックスできる時間、前進しようという意欲が湧いてくる、といったランニングの魅力を体感。周囲からも「変わったね!」と声をかけられ、走る機会をどんどん増やしていった。走ることでワークライフバランスを見直し、変化した自身の経験をインスタグラムで発信していたところ、いろんなランニングコミュニティと繋がり、仲間と一緒に走るように。ランニングで得られる前向きな変化に共感し、「9track」に参加。今年の名古屋ウィメンズマラソンでは、3時間9分でPB(パーソナルベスト)を更新し、早速自身の“変化“を証明した。
ジャケット
¥19,800、タイツ¥14,200/ルルレモン

ジュニアアスリート向けのサプリメント開発を行う会社でPRとして勤務するHazukiさん(右)。社会人になってから軽い気持ちで始めたランニング。もともとファッションが好きで、ウエアのスタイリングを楽しんでいるうちに、ランニングにはまっていった。おすすめのスタイリングやコースをSNS で探していると、共通の興味を持ったランニングコミュニティがあることを発見し、練習会に参加。誰かと走ること、普段の生活では出会えない人たちと情報交換できる楽しさを見出していった。現在は月間100km走っているが、今後もっと距離を伸ばしていきたいという。「目標を実現すること、人間関係を豊かにすること、ランニングにはいろんな楽しさがある。走ることを毎日歯磨きするみたいに、生活の一部に取り入れるランナーを増やしたいです」
ジャケット
¥16,800、スカート¥9,500/ルルレモン

本気の走りも街ランも快適にサポートしてくれる「ルルレモン」

エリートランナーがルルレモンのウエアを選ぶ理由

練習は入念なウォーミングアップから始まり、トラックでのスピード練習も積極的に行う。走力や目標にばらつきがあるメンバーそれぞれに、Chiakiさんは練習メニューを指導。シリアスランナーが集まっているだけに、内容はかなりハードのようだ。

ヨガウエアのイメージが強い「ルルレモン」だが、うれしい機能が充実しているランウエアも要注目。汗のニオイの原因を抑制してくれる「Silverescent®(抗菌作用を持つ銀が繊維に練りこまれた素材)」を採用しているアイテムは、たくさん汗をかく機会が多い「9track」メンバーも愛用している。ランナーの必携品とも言えるスマホ、鍵、カードなどがしまえるポケット付きのボトムスは、街ランするときにぴったりだ。

Masamiさん:白Tシャツ¥9,500、Kanamiさん:オレンジブラトップ¥7,500、Hazukiさん:ピンクTシャツ¥9,500、その他・同上/ルルレモン

そのままシティに繰り出せるマルチウエア

エリートランナーがルルレモンのウエアを選ぶ理由

「ランニングを生活の一部に」と発信する彼女たちは、練習の行き帰りや、一息つくとき、ウエアのまま街へ繰り出すことも多い。スポーツウエアを街着としても着用する彼女たちにとって、シーンレスに、カジュアルに、タウンで着られる「ルルレモン」のウエアは日々重宝しているという。

特に練習前後に着用する羽織りは、ハーフジップやフード付き、体のラインをきれいに見せてくれるシルエットなど、豊富なバリエーションからお気に入りを見つけられる、と太鼓判。

「ウエアで街中を歩くこともしょっちゅうあります。色や形など、街に馴染むデザインかどうかが選ぶときのポイント。スタイリング次第では、普段の服装にも合わせられますね」(Chiakiさん)

9track」は、走力もランニングとの向き合い方も目標も多様なメンバーが集まったランニングチーム。今後は各々が持つスキルや経験を生かしながら、大会に出場したりランニングイベントを主催したり、活動の幅を広げていく。彼女たちが発信するランニングの価値に触れ、「走ること」の距離を縮める人は、これからもっと増えていくかもしれない。

Chiakiさん:白ジャケット¥19,800、Marinaさん:ブルージャケット¥18,800、その他・同上/ルルレモン

お問い合わせ/ルルレモン Tel: 080-0080-4090
www.lululemon.co.jp

Photo: Masaru Furuya Interview: Sawako Motegi

Headshot of Chie Arakawa
Chie Arakawa
ウィメンズヘルス・シニアエディター

タレント・アスリートインタビュー・スポーツファッション・ウェルネス記事などを担当。女性誌FRaUでファッション・スポーツ・ダイエットなどの編集キャリアを積み、その後スポーツライフスタイルマガジンonyourmarkのプロデューサーとして在籍後、2022年までウィメンズヘルス編集部に在籍。