朝晩や吹く風に秋らしさを感じつつも、まだまだ昼間は蒸し暑い今日この頃。週末はすっきり気分転換したい!というあなたに向けて、自然を満喫できる涼しげなスポットをピックアップ。都内からでも車や電車でアクセスできるので、心地よい風やマイナスイオンを浴びて、心身ともにリセットしてみて。
鏡池
長野県長野市・戸隠にある「鏡池」は、新緑や紅葉、雪景色など、四季折々の戸隠連峰のシルエットを美しく映し出す神秘的な姿が魅力的。夏の気配が残る今行くのも心地よい。
静謐な雰囲気のなか、おいしい空気で頭と体をクリアにしてみよう。この地を代表するパワースポット・戸隠神社などに立ち寄ってみるのもおすすめ。
所在地/長野県長野市戸隠
http://www.nagano-tabi.net/modules/enjoy/enjoy_1004013.html
Photo:Getty Images 角田展章/Aflo
華厳の滝
滝が多い日本でも最も有名なもののひとつが、栃木県日光市にある「華厳の滝」。高さ97m、幅7m、滝つぼの深さは4.5mで、日本三大名瀑のひとつに数えられている。
今から約1万5000年前、男体山の噴火で流れ出した溶岩が川をせき止めてできたのが中禅寺湖で、その水が岸壁から落下しているのがこの滝。
轟音をたてて流れる滝の雄大な姿には、圧倒されてしまうこと請け合い。しばし眺めていれば、日常の些細な悩み事もスッキリ忘れられるかも。
所在地/栃木県日光市
http://kegon.jp/
Photo : Getty images
白糸の滝
古くから多くの人に愛される、幅150mの湾曲した絶壁の全面を流れ落ちる「白糸の滝」。流れる水のほとんどが富士山の雪解け水で、白い絹糸のように流れる女性的な美しさはその名にぴったり。
年間通じて水温12℃、ひんやりとした冷気をもたらしてくれる。天気がよければ滝の後ろに富士山を眺めることもできるので、秋晴れの日を狙って行きたい。
所在地/静岡県富士宮市
http://fujinomiya.gr.jp/shiraito/index.html
寸又峡
トルコ石のような色の水がなんともドリーミーな「寸又峡(すまたきょう)」。大間ダム湖とそこから流れる寸又川の水は、残留物やプランクトンがほぼ皆無で本来は非常に透明度が高く、光が水中深く届く。その際、波長が短い青色や紺色は吸収されにくく深くまで届くため、水がブルーに染まったように見える(チンダル現象)のだそう。
大間ダム湖の上にかかる、一度に10人しか渡れない「夢の吊り橋」も必見スポット。橋の中央で若い女性が恋のお祈りをすると、願いが叶うとされている。近くの寸又峡温泉でのんびり湯に浸かって帰ろう。
所在地/静岡県榛原郡
http://www.sumatakyo-spa.com/spot/
Photo:Getty Images 石見一郎/Aflo
堂ヶ島
変化に富んだリアス式の海岸線が続く西伊豆で、“伊豆の松島”と称されるここ「堂ヶ島」。一帯の海岸が伊豆西南海岸として国指定の名勝に指定されており、自然が長い歳月をかけて作り出した神秘を存分に楽しめる。
ここではクルーズでいろいろ回るのがおすすめ(ただし天候に左右されるので注意)。まるで青の洞窟さながらの天然記念物・天窓洞でシャッターを切りまくるもよし、切り立った崖の複雑な表情に圧倒されるもよし。
干潮時と満潮時ではがらりと様相を変える周辺の景観も必見。神秘的なサンセットも必ず目に焼き付けておきたいところ。
所在地/静岡県賀茂郡
http://www.izudougasima-yuransen.com/
Photo : Aflo,片岡巌/Aflo
吐竜の滝
落差10m、幅15m、川俣川渓谷に複数ある滝のなかでも最も美しく優雅な滝この「吐竜(どりゅう)の滝」。岩間から絹糸のように流れ、竜の姿にも似た姿から、この名が付けられた。
何段にも細かく落ちていくその姿は実に風情があり、山水画のような幽玄の美は、じっと見つめていたくなるほど。
渓谷には遊歩道が整備されているので、ゆったりトレッキングをしながら自然を堪能することも可能だ。
所在地/山梨県北杜市
http://www.yamanashi-kankou.jp/kankou/spot/p1_4825.html
Photo : 富田文雄/Aflo 渡辺直昭/Aflo 鐘ヶ江道彦/Aflo
長瀞渓谷
秩父にある埼玉県立長瀞玉淀自然公園内に位置する、全長約6kmに及ぶ「長瀞(ながとろ)渓谷」。都心からおよそ2時間で、実に豊かな自然が待ち受けている。
長瀞渓谷を形作っている見事な岩畳や岩壁は、大規模な地殻変動によって生まれたもの。そのためここは“地球の窓”とも呼ばれ、多くの学者がやって来るのだとか。
荒川を下るライン下りやラフティング、ハイキング、キャンプ、ロープウェイなどさまざまな楽しみ方があるので、家族や友人と行くのが特におすすめ。思い切りアクティブに過ごしてみてはいかが?
所在地/埼玉県秩父郡
https://www.nagatoro.gr.jp/
Photo : Getty images
西沢渓谷
秩父多摩甲斐国立公園内に位置し、国内屈指の渓谷美を誇る景勝地「西沢渓谷」。透き通る清流が巨大な花崗岩をゆっくり浸食してできた渓谷は、まさに天然のアート。
原生林を流れる川が数多くの滝を作り、「日本の滝百選」にも選ばれた名瀑・七ツ釜五段の滝を筆頭に、三重の滝、竜神の滝などさまざまな滝が点在する。
ここは森林浴のリラックス効果が実証され、森林セラピー基地に認定されているので、ぜひ遊歩道を深呼吸しながら歩いてみて。帰る頃には、きっと体も軽くなっているはず。
所在地/山梨県山梨市
http://www.yamanashishi-kankou.com/nature/nishizawa_keikoku/
Photo : 落合由賀里/Aflo、KONO KIYOSHI/Aflo、Getty Images
吹割の滝
高さ7m、幅30m、その雄大な姿から“東洋のナイアガラ”として親しまれている「吹割(ふきわれ)の滝」。この地を流れる片品川が、岩の軟らかい部分を浸食し多数の割れ目を生じさせ、さながら巨大な岩が吹き割れたように見えるところからこう呼ばれる。その昔、「竜宮」に通じているとも信じられていたのだとか。
般若が大きな口を開けているような「般若岩」や「浮島橋」「夫婦岩」など、見どころも充実。遊歩道も整備されているので、のんびり散策して回ろう。
所在地/群馬県沼田市
http://www.city.numata.gunma.jp/kanko/fukiware/
Photo : Getty Images、縄手英樹/Aflo
袋田の滝
久慈川支流の上流にある、茨城が誇る日本三名瀑のひとつ、「袋田の滝」。長さ120m、幅73m。大岩壁を四段に流れることから、別名「四度の滝」とも呼ばれる。平安の歌僧・西行法師も、その姿を見て歌を残している。
四季の変化に富んでいる点でも知られ、1990年に行われた「日本の滝百選」の人気投票では、1位を獲得したことも。冬は滝が凍結する「氷瀑」と呼ばれる現象が発生することあるので、冬場もおすすめ。
所在地/茨城県久慈郡
https://www.ibarakiguide.jp/db-kanko/fukuroda_falls.html
Photo : Getty images
明神池
長野県、上高地にある「明神池」。一之池と二之池、大小2つからなる透明度の高い池で、間近にそびえる明神岳から常に伏流水(浅い地下水)が湧き出ているため、冬でも全面凍結しないのが特徴。
神秘的な雰囲気のなか、クリアで静かな水面が広い空を映し出すさまを見ていると、心が穏やかになりそう。なお毎年10月8日には、この池で穂高神社奥宮例大祭(お船祭り)が開催されるので、そこに合わせて行くのもいいかも。
所在地/長野県松本市
http://www.kamikochi.or.jp/spots/myojin-ike/
Photo : KENJI GOSHIMA/Aflo、エムオーフォトス/Aflo
ユーシン渓谷
神奈川にこんな秘境があったなんて!と驚かされること間違いなしの、玄倉川上流にある「ユーシン渓谷」。山道を抜けると現れる、通称“ユーシンブルー”と呼ばれる宝石のような美しい色の水には、思わず息を呑んでしまうはず。
天候や太陽の光によっては、エメラルドグリーンに見えたり、コバルトブルーに見えたりするそう。ぜひ晴れた日に行きたい。
トンネルが多くライトは必携で、探検気分も存分に味わえる。都内からも近く、新緑や紅葉の名所としても有名なので、何度も行きたくなってしまうかも。
所在地/神奈川県足柄上郡
http://www.town.yamakita.kanagawa.jp/contents_detail.php?frmId=201
Photo : KONO KIYOSHI/Aflo、本橋昂明/Aflo