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自身が健康的な20キロのダイエットに成功した経験から、現在は東京をベースにヘルスコーチとして活躍するキャサリンが、日本人にありがちな健康法の誤解を解説!

「健康情報を一生懸命検索したり、ダイエットを意識してるのに効果がない。健康的に食べてるはずなのに体調がいまいち。こういうケースは健康情報を勘違いしてるからかもしれません。例えば、同じ健康情報でも、ベジタリアンとボディビルダーでは別のものを食べたり、別の運動を選びます。人それぞれの考え方や、経験や文化によって、目的にあった方法の選び方が変わってくるのです」

《誤解1》水分を取る=お水をたくさん飲まないといけない

「お水が大切と聞いて毎日2リットルのお水を必ず飲んでいました。お腹がポタポタして気分が良くありません。でも、お水が大事だと言われたので、喉が乾いてないのに無理に飲み続けました」

というのはよくある話。

「お水はもちろん大切ですが、それ以上に、水分を取ることが大事です。お水にこだわらずに、食事で取り入れる水分を見直しましょう。例えば、パンは乾燥している穀物です。コーヒーは乾燥系の飲み物です。食パン一枚とコーヒーを午前中に飲む代わりに、水分を含んだご飯やオートミールを取り入れると十分水分を吸収できます。もし乾燥系のものを摂取する場合はスープ系を一緒に飲んだりするとバランスよく水分が摂れます」

《誤解2》 たんぱく質が必要、だから肉食中心じゃないといけない

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「たんぱく質が大事と聞いたので、動物性のものを増やしました。朝ごはんには卵、ランチにはチキン、夜にはステーキというパターンが多かったのですが、うまく消化されている実感がありませんでした」

これも、よくあるエピソード。それに対してキャサリンのアドバイスは?

「健康法で一番大切なのは消化と便通の関連です。動物性たんぱく質は植物より消化時間が長くかかりますから、もし便秘であれば消化しやすい植物からの栄養を取り入れた方が良いでしょう。たんぱく質の高い植物は豆類(大豆、豆腐、テンペ、豆乳、黒豆、ひよこ豆)穀物(玄米、オートミール)ナッツ・種(アーモンド、ピーナッツ、南瓜の種)。消化をもっと考慮すれば痩せる可能性が高くなります。 動物性のたんぱく質を取り入れるのは 消化がスムーズになってからが効果的です」

《誤解3》 炭水化物を食べると太る=全ての炭水化物を抜く

ダイエットで一番よく聞くアドバイスは「炭水化物はダメ」。そのアドバイスを守る為、ご飯・パン・麺類、焼き菓子、すべてを一気に抜いてない?

「炭水化物が全て悪いわけではなく、白い、精製したものだけ避けた方が良いでしょう。穀物は炭水化物ですが、栄養がたっぷりですし、血糖値に負担がかかりません。ご飯は炭水化物だから食べてはいけないと考えるより、とりあえず白米より玄米。うどんよりお蕎麦、白いパンよりライ麦パン。パンケーキも作りたければ米粉、そば粉などの粉類を使って、楽しく健康的になりましょう」

《誤解4》運動しないといけない=激しい運動すれば効果的

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努力しないと効果が出ないと考える人は激しい運動を選ぶ傾向が。時間があまりないから、短い時間で一気に汗をかいた方が良いと思ってない?

「急激な運動で体に負担かけると、ストレスの影響で体は最後に食べたものからエネルギーを使います。運動後、そのエネルギーを取り戻すためにすぐお腹が空いてしまったり、甘いものを食べたくなる傾向があります。体が強くなってきても、この方法では筋肉の上に脂肪が残るケースもあります。ストレス解消の運動、ヨガ、散歩、ストレッチは体についてる脂肪からエネルギーを使います。痩せたければ激しい運動をするより、体に優しい運動から始めましょう」

キャサリンが教えてくれたこの4つのポイントで、効果的かつ無理のないライフスタイルを取り入れて。

Text: Katheryn Gronauer Photo : Rachel Rouhana | Haute Stock

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キャサリン・グロナワー
ヘルスコーチ

アメリカのフロリダ州出身。日本人の母とアメリカ人の父のハーフ。2009年に上智大学へ入学。アメリカに住んでいた頃に悩んでいた体重が、日本に来てすぐに20キロ痩せたことがきっかけで、日本とアメリカの健康方法と情報の違いに興味を持ち、ダイエットに悩んでいる女性のためのヘルスコーチとなる。多方面なメディアのヘルスライターやスピーカーとして活躍している。自信と綺麗さを同時に目指す女性をサポートすることを目標としている。Instagram: @girlonbliss