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すべては物の見方の問題。

大学時代に経験した初めての実務研修は、ディズニーワールドでのフォトパスカメラマンだった。すでに研修生だった2人の友人は施設管理業務に就いていた。そのうちの一人は毎日帰って来るなりゴミ拾いの文句を言い、その仕事がどんなに嫌いかを延々と語った。もう一人は一日中外にいられること、世界各国からのゲストと出会い一日のプランを一緒に練ってあげられること、地球上で最も幸せな場所で仕事ができることを大いに喜んでいた。

まったく同じ仕事内容で同じポジションの二人に唯一共通していなかったのは、片方にとってはそれが世界で最悪の仕事で、もう片方にとっては最高の仕事だったということ。私の人生を変えた考え方に出会ったのはまさにこの時だった。意味のある仕事って何だろう?

意味のある仕事とは、非営利組織で働いたり、大義のために他のことすべてを投げ出すことばかりではない。意味のある仕事とは、同僚も、周囲の環境も、日々の出来事も、いつもコントロールできるとは限らないけれど、その仕事に与える意味はコントロールできると理解すること。日々の暮らしに意味を作り出すのは私たち自身の責任だから。

でも意味を作り出すためには、この世にあったらいいなと願うことを現実にする必要がある。

ディズニーワールドで働いた夏が終わった時、どうやって自分の仕事に意味を持たせようかと考えた。そして次の実務研修では、生命に関わる病を抱えた子供たちの願いを叶える企業で働くことに決めた。化学療法で髪を無くし、いつもウィッグや帽子をもらっている子供たちをたくさん見た。その子たちの多くは、髪を隠すことを気に留めてもいなかった。髪が抜け落ちてしまった今、自信を取り戻すことに懸命だったからだ。実際に起きていることをウィッグや帽子で隠すことなく、女性らしさを取り戻すためにバンダナを巻く女の子も数多くいた。

癌を患う子供たちにバンダナを提供しているところは、探しても見つからなかった。そこで大学3年の時、Headbands ofHope(希望のバンダナ)を設立した。バンダナが一枚売れるごとに、癌を抱える子供にバンダナが一枚贈られる。アメリカと他6ヵ国のすべて小児病院に、私たちは何百、何千枚ものバンダナを寄付してきた。

こんなものがあったらと望んだことを自分たちの会社で作り続けた。設立から5周年を迎える今年、デューク小児病院ではじめてのプロムを開催した。100人以上の患者がドレスアップして(そしてもちろんバンダナを巻いて)参加し、みんなで一晩中踊った。

問題の解決策を生み出す時、あなたはその仕事の意味を知る。意味のある仕事とは、今の会社を辞めて理想の職務内容を探すことではない。意味のある仕事とは、まさに今あなたがしていることの中に意味を作り出すチャンスを探すこと。医者でも、教師でも、遊園地の清掃員でも、すべての仕事は有意義になり得る。大事なのは、あなたにとって何が意味のあることなのかを見つけること。

※この記事の筆者、ジェス・エクストロムはHeadbands ofHopeの設立者兼CEO。ウィメンズヘルスの“変革者”コンテストのファイナリストでもある。

http://www.womenshealthmag.com/life/jess-ekstrom-headbands-hope-advice

Text: Jess Ekstrom Translation: Ai Igamoto Photo:Getty Images