性欲を取り戻す7の方法

「ロックダウンの間は多くの人が疲弊し、日常に楽しみを持つことができず、活力が低下していました。このような状態は性欲を低下させるので、セックスの頻度が減るのは当然です。外出しなければ素敵な服で着飾ることもなく、パジャマ姿のパートナーを見ることのほうが多いでしょう」とネヴィス。

「仕事と子どもの家庭学習を両立していた人は、とくにストレスを感じていたはずです。こうした状況は心と体を疲弊させ、セックスをする気力すら残らないもの。実際に私のクライアントの多くはセックスレスを経験しています」。常にストレスに晒されるライフスタイルを送っていれば、セックスに対する心の準備すら整わない。「性欲や性的な興奮は心理的なものから来ています」とネヴィスは説明する。「性欲や性的興奮を活性化させるには、十分に休息をとり、安心感を得る必要があるのです」

でも幸いなことに、性欲の減退は永遠には続かない。「このままセックスレスが続くのではないかと不安に思うクライアントもいますが、これは状況的なものであり、状況は変わるものです」とネヴィス。それでも今の状態を変える努力をしたいなら？　「ほんの少しの変化を作るだけで状況を大きく変えることができます」

大胆になる必要はない。「心地よくできることから始めましょう。現代社会では、他の人がやっていることを聞くことができ、自分もそれを試すべきだと考えがちですが、過度なプレッシャーはすべてを台無しにすることがある。不快なことを無理にしたなら、性に対してネガティブな記憶が生じるため、新しいことに取り組む探究心を妨げることになりかねません」

では、なにから始めるといいの？　「文字通り、『なにか新しいことをやってみたい。でもちょっと不安だし、うまくいくかわからない』という状態から始められます」とネヴィス。性欲を取り戻すためには、以下のアドバイスを参考にしてみて。

「ときには作業している手を止め、相手の目を見て調子を尋ねてあげましょう」とネヴィス。「パートナーの体調に気遣うことを忘れがちですが、とても大切なことです」。週に数回は一緒に散歩をするなどして、2人で質の高い時間を過ごすようにしてみて。

一人にしておけない幼い子どもがいる場合は？　「寝室に入るときはノックをする」というルールを決め、家のなかで2人で過ごす時間を確保すること。2人で過ごす時間が増えれば、最終的に性欲は自然と出てくる。

日常に些細な新しいことを取り入れるだけで、2人の性欲は取り戻せる。「お互いに家にいながら別々の部屋で仕事をしているなら、最高によかったセックスの思い出話をテキストで始めてみてください。家のなかではいつものレギンスで過ごす代わりに、ちょっと気分が高まるような服を着てみるだけでも、なにかを揺さぶることは可能です」

セックスをするほどの体力がなければ、別の方法でセクシュアルな空間を作るといい。「服を着たままベッドに横になり、2人でセックスの思い出話や空想に浸ってみてください」

なにも思い浮かばなければ？　オンライン上にはたくさんの官能作品があるので検索してみて。「Dipsea」のような音声ポルノアプリを活用してみるのも◎。

ダーティ・トーク（エッチな会話）をしてみよう。前戯やセックスの最中には、相手を褒めたり、お互いの気持ちや欲求を伝え合おう。なにを話せばいいかわからず却って不自然になるなら、シンプルでいよう。

エッチな会話とはいえ、いやらしい言葉をわざわざ使わなくていい。相手に触れ、どう感じるか聞くだけで十分。「もっと」「もっと強く」「もっと速く」というような、シンプルだけど効果的な言葉を使ってみて。

典型的な「医者と患者」役でプレイするのも楽しいけれど、ネヴィスいわく、お互いに「他人で初対面」を偽るロールプレイは意外とオススメ。カップルのなかには、自分が他人に偽り、あなたと浮気をしていることを想像しながら体を重ねることに興奮する人もいる。すべての人に適したアドバイスではないけれど、自分がどんなことに興奮するのかを探求する価値はある。

これも万人向けのアドバイスではないけれど、パートナーと一緒にAVを見ることはお互いにスイッチが入りやすい。「2人の性生活の幅が広がりますし、ポルノを見ながら相互マスターベーションを試してみるのもいいでしょう」とネヴィス。オススメのポルノは、女性ポルノ映画監督エリカ・ラストの「ラスト・シネマ」。参考にしてみて。
　
※この記事は、イギリス版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text: CLAUDIA CANAVAN Translation : Yukie Kawabata