アメリカ疾病管理予防センターによると、喘息や心臓病、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、糖尿病、または血液や肝臓、腎臓に障害を抱えている人は、インフルエンザ関連の合併症に罹るリスクが高いそう。合併症とは、肺炎や気管支炎、副鼻腔や耳の感染症などを含むが、これらはほんのわずかな一例にすぎない。
慢性疾患に罹患しているということは、既に免疫系に過剰な負担をかけているため、インフルエンザのような感染症と戦う免疫力まで十分にないと話すのは、米テキサス州ダラスにあるテキサス・ヘルス・プレスビテリアン病院に勤務する内科専門医のドナ・ケイシー医師。エイズ(AIDS)やヒト免疫不全ウイルス(HIV)または白血病のような免疫機能を低下させる疾患を抱えていたり、もしくは治療の一環として、免疫力を抑制する化学療法や放射線、副腎皮質ステロイドを使用している人に関しても同様のことが言える。