ホリデーは嬉しいけれど、長時間のフライトはちょっと困ることも……。
長距離飛行中、あなたの胃腸は多くを経験する。最長18時間にも及ぶ旅の途中、消化器官が正常に働かなくなるのは当然のこと。
腹部の張りや痛み、そしてガスが溜まるのが一般的な症状。
何が起きているの？
「消化管は長いチューブのようなもので、閉じ込められたガスは膨らんで消化管に圧力をかけるの」と説明するのは、キングス大学ロンドン校で消化官の健康について研究する管理栄養士のミーガン・ロッシ。
機内の気圧を考えれば、この過剰なガスの発生は必然的。耳抜きが必要なのも水のボトルがポンと音を立てるのも、空気が狭い場所に押し込められるから。
「不快な腸に苦しむ人は、消化管の膨張に非常に敏感なのよ。一般的な健康な人の場合、食べ物が胃に入ってもその後3～6時間は、食べ物が発酵される大腸まで入ることはない」
観光ビジネスを扱うTUI UKによると、旅行代理店のトムソン＆ファーストチョイスの飛行機利用者は過去10年間で350%も増加し、結婚式やフェスティバルなど、夏の特別イベントシーズンが到来するにあたり、その数はさらに上昇する見込み。
だからってバカンスから身を引くのはなしとして、どう助けを得るかが問題。
機内での消化問題を止める方法
まず、飛行機に乗る前にたくさん食べるのはやめよう。吸収しきれないほどの食べ物で胃をいっぱいにすう
るのは賢明な策ではないそう。そして飛行中に食べる物にも気を配って。問題を引き起こすのは加工された機内食だけではない。
「フルーツに含まれる果糖はガスを発生させるから、飛行機に乗る24時間前と機内で一人分ずつがいいわ」
「カリフラワー、ガーリック、キャベツ、砂糖の入っていないお菓子も良いアイデアとは言えないわね。これらの食品は発酵プロセスが起きる大腸まで入って、廃棄物としてガスが発生される可能性が高いわ」
機内で水分不足になるのも問題。イギリスの湿度は60～90%だけれど、機内ではこれが20％まで落ちるそう。ロッシのアドバイスは、出発ゲートで一番大きな水のボトルを入手して補充し続けること。
そしてトイレの問題……。
「トイレを控えていると空気がもっと膨らんでお腹が痛くなるわ」とロッシも忠告。
「ひどく息苦しい場所なのは分かるけど、ガスを溜めっぱなしにしておくと胃腸への圧力が増して、発酵が進みガスの逃げ場がなくなるだけよ」
http://www.womenshealthmag.co.uk/life-skills/travel/6748/bloated-constipated-flight-flying/
Text: Daniella Gray Translation: Ai Igamoto Photo:Getty Images
