ピラティストレーナーのayamaruさんが、今増えている、首が前に出てしまっている状態を改善する方法をご紹介!
新型コロナウイルスの影響で、テレワークになった方、オフの過ごし方が、スマホで映画やドラマ視聴をする時間が増えた方も多いはず。モニターを見ている時はなんともなくても、仕事が終わった後や、映画を観終わった後にドッと後背部に疲れが出た経験はありませんか?
心当たりがある方、もしかしたら頭、首、肩のポジションが、本来の位置からズレているからかもしれません。女性の頭の重さは、だいたい5kg前後といわれています。スーパーで売っているお米一袋分の重さと同じです。お米一袋分の重さが、本来の位置にハマれば問題ないのですが、ちょっとしたズレにより首や肩に重さが乗ってしまうと、痛みを生じてしまうのです。
今回ご紹介するエクササイズは、ヨガマット1枚でできる、頭・首・肩を本来のポジションに収めるエクササイズ。用意するのはヨガマットだけ。
<頭・首・肩のポジションを整えるエクササイズ>
⒈仰向けに寝る。
⒉左右の骨盤に手首を置き、恥骨部分に指先を置いて、手のひらで三角形を作る。
⒊手で作った三角形を床に対して平行にすると、骨盤の位置が整います。
⒋骨盤の位置をキープしたまま、ヨガマットの左右の端を指先で持つ。
⒌後頭部とヨガマットが離れないように、ゆっくりと頭とヨガマットを床から離す。(呼吸は止めないように行いましょう!)
⒍みぞおちを織り込む程度まで後頭部を持ち上げたら、ゆっくりと後頭部とヨガマットが離れないよう、床に下ろす。
⒎5回程度、無理がないように行って。
いかがでしたか? 頭が本来の位置に乗ることで、首の横が細かく震えてしまったのではないでしょうか? 私もPCに向かうこと多いので、このエクササイズを行うと、胸鎖乳突筋(鎖骨の付け根部分から首の横を通り、耳の下あたりに沿って浮き出る筋肉)が震えてしまいます。これは、デスクワークやスマホ視聴で前のめりの体勢を続けていることで、僧帽筋(首から左右の肩、背中に繋がる幅広い筋肉)、胸鎖乳突筋がうまく作用しないためです。
このような状態を続けていると、首や肩、背中の疲れはもちろんのこと、血行不良、リンパの流れが悪化してむくみやたるみを引き起こしてしまうことも。また、肩の力が抜けずに常に肩が上がってしまうことで、首が太く短く見えてしまいます。高級なスキンケアで首元をケアするだけではなく、ぜひこのエクササイズも行い、いくつになっても細くて長い首を保ちたいですね!
度重なるぎっくり腰や、身体の不調の経験から、2011年に会社員からピラティスインストラクターに。2019年にインテリアと中国茶にこだわった、プライベートレッスン専用のピラティススタジオを東京都目黒区にオープン。大人のピラティスプログラムだけではなく、幼児期のピラティスプログラムを早稲田大学人間科学学術院 前橋明 教授と開発、幼児施設等に導入、監修等も行っている。また日本だけではなく、台湾・香港・中国でもイベントクラスや、養成等も行い、アジア圏でも勢力的に活動をしている。
2020年12月10日に、スタジオ事業とは別に、インストラクターとお客様のフィットネスライフをスタイリングする事業をリリース。フィットネスライフがより一層楽しめるようなアイテムを、小ロットで取り扱っている。 Instagram:@ayamaru.diary HP:www.pilatesroom-tokyo.com