走れば走るほど気分が良くなり、健康な体や考え方へと変わる。でも不思議なことに、ランニングや他の運動をしていると突然尿が漏れた経験はない? だからといって、体に問題があるわけではないだろう。スポーツ医学専門誌『The British Journal of Sports Medicine』に掲載された科学的な論文レビューによると、運動をする女性の30%は何かしらの運動中に尿漏れを経験しているという。今回は原因と解決策についてご紹介。

不随意に尿が漏れるのは、腹圧性尿失禁という状態になっているそう。衝撃の強い運動中に足が何度も地面を打つと、尿を我慢するのに必要な骨盤底筋が急激に圧迫される。ランニングの終了時には開始時よりも骨盤底筋が弱くなるので、腹圧性尿失禁はワークアウトの終盤で起きやすいという。これまでの研究により、高負荷の運動を90分続けたあとは、骨盤底筋の一時的な疲労が見られることも分かったようだ。

尿漏れ対策に効果的なのは、服薬ではなくケーゲル体操と呼ばれる骨盤底筋トレだという。米ロングアイランド・ユダヤ教メディカルセンター泌尿婦人科長のジル・ラビン医学博士によると、ケーゲル体操は、尿道や他の臓器を適切な位置で支える筋肉を厚くするので効果的のようだ。1日2~3回、椅子に座ったままでも継続させれば、衝撃が強い運動中の尿漏れを防止することができるという。

※この記事は、アメリカ版『Prevention』から翻訳されました。

Text: Nina Elias Translation: Ai Igamoto

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