2050年までに世界人口の半分は「近視」になることを新たな論文が明らかにした。この内容をイギリス版ウィメンズヘルスからご紹介。

その理由は「液晶画面を見つめる時間が長いから」だと思うかもしれないけれど、違う。

現在の傾向が続けば、2020年までに約50億人の視力が低下する。この問題に液晶画面が貢献しているのは確か。でも、「近視の異常発生」は1970年代に始まったので、科学者たちはスマホが元凶とは考えていない。

1970~2000年の間にアメリカの近視人口は倍増し、アジアの近視人口さえも上回った。

液晶画面でないとしたら、一体何が原因なのか。

この問題は、スマホや電子機器の液晶画面がどこにでもある時代以前に始まった。よって、ここまで近視が増えているのは、外に出ないことが原因だと考えられる。

眼科学専門誌『Ophthalmology』に掲載された論文は、こう説明している。「(この問題の原因は)環境要因にあります。中でも特に、外で過ごす時間が減り、仕事に近い活動が増えたことによる影響が大きいでしょう」

残念ながら、外で過ごす時間を増やせば世界的な視力の低下が防げるというものではない。でも、外に出て景色を楽しむことが近視のリスクを下げる可能性はあるし、そうするべき理由はリフレッシュ効果や、運動量が増えるなど、他にも多くある。部屋の中でパソコンやスマホのスクリーンばかり観る生活を自覚しているなら、意識的に外を歩く時間を作ってみては? 

※この記事は、イギリス版ウィメンズヘルスから翻訳されました。
Text: Francesca Menato Translation: Ai Igamoto

Headshot of Nana Fukasawa
Nana Fukasawa
ウィメンズヘルス・エディター

2018年に「ウィメンズへルス」編集部にジョイン。アシスタントを経て、エディターとして美容、フード、ダイエットなどの記事を担当。流行りそうなヘルシーキーワードをいち早くキャッチすることを心がけている。CBDや筋膜リリース、アーユルヴェーダ、植物療法を学ぶ、自他共に認める“セルフケア マニア”。2023年初めてのハーフマラソンに挑戦。