栄養科学専門誌『Nutrition Reviews』に掲載された論文によると、オーツ麦には、コルチゾール値を正常に保つ “ベータグルカン” という食物繊維の一種が豊富に含まれている。
ベータグルカンの恩恵を受けるには、1日あたり3gを摂取するだけでいい。栄養士のリリー・ステールは、「250mlのオーツミルクで、1日に必要なベータグルカンの3分の1(=1g)が摂取できます」と補足する。
オーツミルクでオートミールを作れば、1日3gのベータグルカンを簡単に摂取できる!
4.カロリーと糖質が高い
オーツミルクは、他のナッツミルクよりもカロリーと糖質が高く、1杯あたりのタンパク質が大して多くない。
240mlのオーツミルクには、カロリー120kcal(カプチーノの3倍)、糖質16g、タンパク質3gが含まれている。同量のアーモンドミルクでは、カロリー39kcal、糖質1.5g、タンパク質1gが含まれている。
5.ナッツミルクの中で、最も環境にやさしい
アーモンドミルクよりカロリーは高いかもしれないけれど、1パックのアーモンドミルクを作るには、オーツミルクの6倍の水が必要になる。しかも、イギリスの場合、アーモンドはカリフォルニアから輸入する必要があるので、国内で採れるオーツ麦よりも温暖化ガスの排出量が著しく多い。
サスティナブルな食品運動やゴミゼロ運動に関心がある人は、この点も考慮に入れよう。
6.飽和脂肪が少ない
オーツミルクは、もともと低脂肪で飽和脂肪も少ない。事実、「Oatly」のオーツミルク100mlには、脂質が5g、飽和脂肪が0.2gしか含まれていない。飽和脂肪の多い食生活は悪玉コレステロールの増加につながる。
でも、少なくともイギリス人は飽和脂肪を摂(と)りすぎている。
ステールによると、飽和脂肪の代わりにオーツ麦のような全粒穀物を摂取すれば、循環器系疾患のリスクが低くなる。