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そんなこと昔から知っているという人もいれば、聞いたことすらないという人もいるだろう。僕の世代と一つ前の世代は、脂質を摂れば太ると信じるしかない状況に置かれていた。でも、本当はそうじゃない。

50年以上にもわたり、脂質は体に悪いとされてきた。引き締まった健康な体が欲しいなら、何が何でも避けるべきだと言われてきた。それが実際はどうだと思う? 脂質を摂ったところで人間は太らない。本当に非難すべき相手は、社会がバカバカしいほど大量に消費する食品に隠された、バカバカしいほど大量の加工炭水化物と精製糖。

だからといって、アボカドを思う存分食べても、ピーナッツバターを塗りたくってもいいと言っているわけじゃない。でも、その低脂肪ヨーグルトにも、冷蔵庫にある無脂肪食品にもサヨナラできるのは確か。そんなこと初耳? 大丈夫、僕にとってもそうだった。でも、栄養士チームとタッグを組み、28歳を最後に脂質を恐れるのをやめるべき理由を学んだ。なぜなら、脂質は平等に作られていないから。脂質には良いタイプと悪いタイプがあり、どちらが有益でどちらが有害なのかを理解することが、理想の結果を手に入れるコツ。

“低脂肪” として売られている食品からは、大抵の場合脂質が取り除かれ、その代わりに砂糖と塩が両方加えられている。正しいタイプを正しい分量で摂取している以上、脂質を摂っても問題ない。これを念頭に置いて、食べるべき物、避けるべき物のミニガイドを作ってみた。

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【良い脂質】

オメガ3脂肪酸: オメガ3は心臓の健康、脳機能、健康で輝く肌を促進する。オリーブオイル、アボカド、ナッツやシードに含まれる。

飽和脂肪酸: 低脂肪ダイエットが流行った時代には悪者扱いされた飽和脂肪酸だけど、植物中心の食生活の中で適度に摂取すれば、健康にとって有益となる。

【悪い脂質】

トランス脂肪酸: 本当に避けるべきなのは、このトランス脂肪酸。揚げ物、市販のパン菓子や焼き菓子のほとんどに含まれている。トランス脂肪酸によってLDL血中コレステロール値が上昇し、循環器疾患のリスクが高まる恐れがある。

炎症性のオメガ6脂肪酸: 脂肪の中で、おそらく最も誤解されているのがオメガ6脂肪酸。ヘルシーな油として売り出されることの多い、キャノーラオイルやサンフラワーオイルに含まれているわけだが、大抵の場合、水素化過程を踏んでいる。つまり、血中コレステロール値を上昇し、心臓疾患のリスクを高める可能性があるということ。

脂質を恐れるあなたには、もう少し説得力のある情報が必要だろう。食生活に良性の脂質を取り入れるべき理由は他にもある。

●脳が必要としている良い脂質を盛り込んだヘルシーでバランスの取れた食事によって、記憶力、脳の働き、ムードが良くなるといわれている。

●しっかり食べた感じがして満腹感が続く。良い脂質を摂取すると、あなたに “満足感” を与えるホルモンが分泌されるので、常にもっと食べたいと思うことがなくなる。

●低脂肪の食生活を送っていると、体が炭水化物を非常によく燃やすようになる。聞こえはいいけれど、実際には体が脂肪よりも炭水化物を優先して燃やしている状態。強く引き締まった体を作りたければ、脂肪を効率的に燃やすべき。

これは決して誇張ではなく真実。脂質の根本に対する理解と受容に関して言えば、現代社会はまだ転換期にある。トーストにバターを塗り、コーヒーに全脂肪乳を注いでいれば、信じられないといったまなざしで見られるんだから。もう一度言うけど、ここでしているのは良い脂質の話。脳と肌をサポートし、心臓に副作用を与えることなく体を引き締める良性脂質の話。

※この記事は、オーストラリア版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text: Sam Wood Translation: Ai Igamoto Photo:instagram of @28bysamwood