どの家庭にも1つはあるチョコレート。その保存場所は違うかもしれないけれど、ときどき妙に食べたくなるのは誰でも同じ。定番のダークやミルクから、一風変わった風味や限定バージョンまで、チョコレートのオプションは文字通りエンドレス。

長い1日の終わりに、一片のチョコレートを食べるのは一種のセルフケアといえる。口の中にほのかな甘味が広がると体が少し楽になり、肩に重くのしかかる精神的な負担から一瞬だけ解放される。思索にふけったり、テレビを観たり、本を読んだりしながらチョコレートを食べているときほど、自分のことに集中できる時間はない。

でも、悲しいことに、私たちの大半はチョコレートを間違った方法で食べている。チョコレートメーカー『Galaxy』が委託した調査の結果、チョコレートを毎日食べる英国民(34%)のうち、それを正しい方法で食べている人は皆無に近いことが分かった。この調査報告書によると、チョコレートは冷蔵庫で保存されるべきではなく、午前11時に食べるべきもの。

食品科学者のナタリー・アリブランディ博士が『The Telegraph』誌に語ったところによると、私たちがもっとも犯しやすい過ちは、チョコレートを冷蔵庫で保存すること。「チョコレートは、温度が高くなりすぎると、手の中で崩れたり溶けたりしますよね。折ったときにパキッという音がしないのは、そのチョコレートが適温で管理されていなかったサインです」

じゃあ、どうやって保存して食べればいいの? その疑問に答えるべく、アリブランディ博士がチョコレートの正しい楽しみ方をオーストラリア版ウィメンズヘルスに教えてくれた。 

午前中に食べる

アリブランディ博士いわくチョコレートは、あなたの味覚がランチの風味で満たされていない午前中、正確には9時から11時の間に食べるべき。

冷蔵庫で保存しない

酸化、シュガーブルーム(砂糖の結晶が表面に浮き出る現象)、異臭の付着を防ぐために、チョコレートは冷蔵庫ではなく18℃で保存すること。

噛まない

噛まずに口の中で溶かせば、口の中がココアバターで覆われて、チョコレートの風味が高くなる。

少量に抑える

味蕾が刺激されすぎるのを防ぐため、一度に食べるチョコレートの量は4gx6片までに抑えよう。

パキッという音を聞く

パキッと折れるのは、そのチョコレートが適温で、中の構造が崩れたり品質が落ちたりしていないことを示すサイン。

意外なものと組み合わせる

チョコレートの甘さを引き出したいなら、苦い食べものと組み合わせて。苦いチョコレートには、塩気のある食べものを合わせるといい。

いろいろな種類を混ぜない

異なる種類のチョコレートを一緒に食べるのは、味蕾への刺激が強すぎるのでやめておこう。

あと味を楽しむ

チョコレートの中にはあと味が45分続くものもあるけれど、ほとんどは15分しか続かないのでじっくりと味わって。

※この記事は、オーストラリア版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text: WH Staff Translation: Ai Igamoto