そもそも、内山さんが女優業の傍ら本格的にヨガ講師の勉強を始めたのは、ある雑誌の企画がきっかけだった。
「数年前に通っていたジムのトレーナーさんに勧められてベーシックなヨガの資格は取っていたのですが、その時は短期間で知識を詰め込んだだけで、人に教えることもなく終わっていました。でも、全米ヨガアライアンス認定インストラクター200時間(Registered Yoga Teacher200:通称RYT200)の資格を取ることになったら、学ぶ範囲がとにかく広くて、多くの先生から学べることにも驚きました」
RYT200は、200時間のクラスを修了すると取得できるヨガ講師の資格のひとつ。200時間の講義では、解剖学やアーユルヴェーダ、哲学や呼吸法などヨガのアーサナ(ポーズ)以外にも多くのことを学ぶ。そして200時間の講義を取り終えるとすぐに、内山さんは500時間の講義を受ける「RYT500」の取得を目指し始めた。
「200時間取り終わってからの方が、学びたいという気持ちが強くなりました。例えば呼吸法もそうですが、お金も時間もかけず、場所を選ばず、自分を変えることができるって、すごいですよね。自分が学んで得た気づきを、忙しい女性たちにも伝えたいと思って、レッスンを始めました」
不定期に行なっているレッスンやイベントで多くの女性たちにヨガを教えてきた内山さん。ヨガのクラスを通じて人と人が繋がったり、レッスンを受けた方からフィードバックをもらえることに喜びを感じているという。
「イベントにはいろんな職業の方が来てくださるのですが、参加者同士が仲良くなってくれたり、肩書きなど関係なくお話しできるのが一番うれしいですね。ヨガという言葉には“繋ぐ”という意味があります。心と体を繋ぐということでもありますし、人と人同士の心が一つになるので、来てくれた方同士が仲良くなれる。そういう場を作れることがとてもうれしいです。あとは、参加者の方に言われて嬉しかったのは、ヨガのクラスの後はよく眠れたとか、呼吸できるようになったという感想です」