大量の汗をかき、終わったあとの爽快感に多くの女性が虜となっているホットヨガ。でも今日からヨガスタジオの室温が下がり始めるかもしれない。というのも、ホットヨガの健康効果は、他のヨガの健康効果と何ら変わらないことが判明したから。今回はこの内容をイギリス版ウィメンズヘルスからご紹介。

平均室温40℃という暑さの中で26種類のポーズを行うビクラムヨガは、1970年代から世界中の女性たちに愛されてきた。汗だくになるほど身体的負荷が高い分、他のヨガより体に良いといううわさ。

でも、実際はそうじゃない。

とある研究では、40名が一般的なヨガのクラス、別の40人がビクラムヨガのクラスに参加した。12週間後、蒸し暑いスタジオで頑張ったグループの健康状態は、快適なスタジオで練習したグループの健康状態と何ら変わらなかった。

なぜ?

この研究論文の共著者であるステイシー・ハンター博士は『ガーディアン』紙に対して、「ヨガのポーズと呼吸エクササイズには、高温の環境でなくても、心臓疾患のリスクを下げるだけの効果があります」と説明している。

つまり、ビクラムヨガは循環器系の健康に良いけれど、ヴィンヤサヨガやマンダラヨガより優れているわけではないということ。

ダイエット効果については? ビクラムヨガのグループには若干の体脂肪率低下が見られた。でも、これはおそらくスタジオが暑かったからというよりも、ハイペースの練習でカロリーの消費量が増えたから。

要するに、ビクラムヨガが心から楽しめないなら、無理してやる必要はないということ。そんなに汗が出なくても、ヨガは十分体に良い。

※この記事は、イギリス版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text: Amy Lane Translation: Ai Igamoto

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