フィットネス業界で働くってどんな感じ? 気になるあれこれを現役インストラクターに聞く連載。初回は、先日社長インタビューもご紹介した「ライフクリエイト」が運営する「サーフフィット」の大森マコさんのストーリー。
ダンサーになるという夢を叶えたら、新しい挑戦がしたくなった
小学校2年生の時からダンスを習っていた大森さんは、幼いころからの夢を叶えてユニバーサルスタジオジャパンのダンサーとして仕事をすることに。
「数年ダンサーとして働いていたのですが、夢が叶ってみたら、他のことにも挑戦してみたいという気持ちが芽生えました。ダンスを教える仕事もしたことがあったので、人と人とで繋がる仕事がしたいなと思いました」
湘南出身で、大阪に働きに行っていた彼女が一度地元に戻り、仕事を探していた時に出合ったのが、当時オープン1年だった「サーフフィット」だ。
「家が湘南なので海のカルチャーやサーフィンなどの雰囲気が好きで、ここだ、と思った瞬間、スタジオに直接話をしに来ました(笑)。それで即、面接をしていただいて、入社が決まってからライフクリエイトという会社が他の事業もやっていることを知りました」
インストラクターとしての特訓は毎日全身筋肉痛!
ダンサーとしてそれなりに体力にも自信があり、体幹トレーニングなどもしていた彼女は、サーフフィットを体験しないままに入社を希望。採用決定後にレッスンを体験した時には、衝撃と悔しさに包まれたという。
「やってみたらあまりにも難しくて、入社後1ヶ月は毎日8時間から9時間の特訓があるのですが、毎日全身筋肉痛で、人生で一番辛かったですね。45分間、かなりアップテンポにハードなトレーニングをリードしながら、25人のお客様をどう盛り上げるのか。わからないことが多すぎて、体も心も不安でいっぱいでした」
そんな彼女だが、今ではスタジオの中でもかなりハードなレッスンを中心に一日に2〜3本のクラスをこなすまでに成長した。
「インストラクターになってからは、毎日が楽しい。大変なこともあるけれど、たくさんのお客様が毎日来てくれることにも感謝しかありません。私はドSなので、レッスン中にお客様のきつ〜いという顔を見た瞬間に、私、ここまで追い込めているんだなと! とやりがいを感じますね。お客様が変わる瞬間に立ち会えるのが胸が騒ぐし、やっていて良かったと心から思います。銀座という立地もあり、お客様がすごくストイックなので、私もクオリティを向上させていかないとと思っています」
サーフフィットで働き始めて2年。日々のレッスンの質を上げるために他のスタジオのレッスンを受けに行ったり、日々インプットと自分のスキル向上を心がけながらも、彼女はサーフフィットのその先を見据えているという。
夢は新しいフィットネスを作ること
「私の夢はフィットネスを作ることです。まだ入社して2年未満ですが、昨年は会社のニューヨークのフィットネス視察に同行させてもらっていて、今年もドイツの展示会に同行させてもらえることになりました。こういうことをしたい! と口に出すと、それをマネージャーやメンバーが拾ってチャンスを作ってくれます。それは私たちを信頼してくれているから。自分自身の得意なダンスなども生かして、将来的には新規事業を作るなど、フィットネス自体を盛り上げる一員になれたらと思います」
そう語る彼女のマインドが変わったのは、ライフクリエイトという会社の企業理念のおかげもあるという。
「ライフクリエイトは、一人一人が輝くために、自分がしたいこと、大切にしているものを尊重してくれます。みんなのためじゃなくて、まずは自分が輝くこと、自分を大切にするということを教えてくれました。ダンサーの時代は、みんなで頑張ろうというよりキャスティングを巡って競争社会だったし、そういう喜びも知りませんでした。お店を運営していく中で、一緒に働くメンバーを大切にすることや、周りを信じて尊重するということを自分も実践することで、広がるものがあると思います。部下にいい影響を与え、新しい挑戦をできる環境を作りたい。もうすぐ2年ですが、そう思えるようになりました」
2020年はインプット、学びの年だと語るマコさんが、どんな風に成長し、これから何を発信していくのか、ウィメンズヘルスとしても注目していきたい。
サーフフィット 銀座店
東京都中央区銀座2-6-5 銀座トレシャス8階
https://surffit.jp/
『エル・オンライン(現エル・デジタル)』のファッションエディターを経て、フリーランスに。女性ランナーによる企画集団「ランガール」を設立。その後女性誌立ち上げやWebメディアの立ち上げを経て2017年にウィメンズヘルス』日本版ローンチ時から編集長に。2023年夏よりエル・グルメ編集長も兼務。趣味は料理を作って友人たちに振る舞うこと。