90分のヨガを週2回、3カ月続けるだけで、体内の炎症が20%減少し、疲労が57%緩和する。また、臨床腫瘍学専門誌『Journal of Clinical Oncology』に掲載された論文によると、この効果はヨガをやめても数ヶ月は持続する。この内容をUS版『Prevention』からご紹介。

米オハイオ州立大学の研究チームは、200名の元乳がん患者の炎症マーカーを測定した。被験者の半数は週に2回ハタヨガを行った。研究チームは、被験者の活力レベルとうつレベルを測るための心理テストも実施した。すると前述の通り、ヨガをしているグループの炎症と疲労が、ヨガをしていないグループよりも長期間軽減したことが分かった。

なぜ? まず、この論文の筆頭著者であるジャニス・キーコルト=グレーザー博士いわく、ヨガの瞑想(めいそう)的な性質はストレスに効果的。ヨガをすると運動量が増えるため、睡眠の質も高くなる。この2つの要素が合わさって、炎症と疲労が軽減するそう。また、ヨガでは集中と呼吸によってストレスに対処することを学ぶので、ヨガをやめてもプラスの効果が持続するというわけ。

ジャニス・キーコルト=グレーザー博士によると、炎症と疲労の軽減や睡眠の質の向上は、ヨガを始めた全ての人に見られる変化。そして、ヨガを行う頻度が高ければ高いほど、良い結果が得られるそう。

慢性的な疲れに悩んでいる人こそ、ヨガを試してみる価値はありそう。
 

※この記事は、『Prevention』から翻訳されました。
Text: Markham Heid Translation: Ai Igamoto

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Nana Fukasawa
ウィメンズヘルス・エディター

2018年に「ウィメンズへルス」編集部にジョイン。アシスタントを経て、エディターとして美容、フード、ダイエットなどの記事を担当。流行りそうなヘルシーキーワードをいち早くキャッチすることを心がけている。CBDや筋膜リリース、アーユルヴェーダ、植物療法を学ぶ、自他共に認める“セルフケア マニア”。2023年初めてのハーフマラソンに挑戦。