【最新スニーカートレンド】「サロモン」の人気が急上昇中のワケ
リアーナやヘイリー・ビーバーも愛用するスニーカーを、品薄になる前にゲットしておきたい！
世界のファッションの中心、NYの街を歩いていると、いたるところでアディダスのスニーカー、「サンバ」を見かけるだろう。しかし最近では、このフラットソールのスニーカーに代わり、サロモンを履くニューヨーカーを目にする機会も増えているよう。より厚底で遊び心のある同ブランドのスニーカーが、ファッション界を席巻する次のトレンドとなるのだろうか？
From Harper's BAZAAR.com
フランス発のブランド、サロモンのアウトドアシューズは、もともとハイキングやトレイルランニング用にデザインされたもの。ここ数年、エミリー・ラタコウスキーやヘイリー・ビーバー、カイリー・ジェンナー、ベラ・ハディッドらが着用する姿がたびたびキャッチされ、注目を浴びている。
写真：サロモンの「XT-6」を着用するエミリー・ラタコウスキー、2023年7月撮影。
SNSでも、ファンアカウント「Salmonology」が開設から4年ほどで約13万人のフォロワーを獲得するなど、人気が高まっている様子。
さらに2024年2月に行われた2024-25年秋冬コレクションでは、ロンドンやコペンハーゲンのショー会場を訪れた多くの人々が、同ブランドのベストセラーシリーズでもある「XT-6」を履いていた。また、NYを拠点とするブランド、サンディ リアンも、「RX Moc 3.0」をベースに、バレエから着想を得て作られたコラボスニーカーを発表したところ、即完売している。
写真：ロンドンで行われた2024-25年秋冬コレクションの来場者、2024年2月撮影。
サロモンのトレンドに火がついたのはおそらく、リアーナが自身のSNSに「XT-6」を履いている姿を投稿した2019年。その後、2023年2月のスーパーボウルのハーフタイムショーで、エムエム6 メゾン マルジェラとのコラボレーションモデルを着用し、一気にその知名度を押し上げた。『ビジネス・オブ・ファッション』によれば、このスニーカーのGoogle検索率は一夜にして4000%も急増したそう。
また同年には、スニーカーを主としたマーケットプレイス「StockX」で、サロモンが最も急成長しているスニーカーブランドのひとつに選ばれている。その背景には、セレブからの支持の高さや、話題性のあるデザイナーとのコラボの数々、そしてパンデミック後のアウトドア用品への需要の高まりなどがあると考えられる。
2024年現在も、その人気が衰える気配はない。目を引くカラフルなラインナップや、グリップ力のあるソール、ドローコードの留め具などのディテールへのこだわりは、冒険心に満ちた「ゴープコア」と「クワイエット・ラグジュアリー」を掛け合わせた、急成長中の「クワイエット・アウトドア」トレンドにもフィットしている。
洗練されていて、大胆かつ派手すぎない絶妙なバランスを保ち、スタイリングもしやすいサロモン。写真のヘイリーのようなオーバーサイズのスウェットとカジュアルなショートパンツにも、ドレスダウンしたテーラードのセットアップにも合う、万能なスニーカーだ。
ラグジュアリーブランドが提供するスニーカーと比較して、価格がお手頃なのも嬉しい。とはいえ、「XT-6」などの人気モデルは在庫が少なくなってきているようなので、お気に入りを見つけたら、できるだけ早く入手しておきたい！
Sam Peters is a Senior Commerce Editor at Hearst covering fashion, beauty and lifestyle. Her writing has appeared in WWD, Footwear News, Real Simple, PopSugar and Bridal Guide, among others. She enjoys unpacking the latest trends and testing and reviewing some of the most innovative, emerging products on the market.
大学卒業後、広告代理店や出版社での勤務を経て渡英。現地のメディア関連会社で勤務した後、アフリカ6カ国を陸路で縦断。帰国後はデザイン／カルチャー雑誌『+81』の編集部に所属し、出産を機にフリーへ転身。一男一女を育てながら、ファッション、デザイン、アート、旅行などの分野で翻訳、執筆を行っている。愛知県東海市出身。
