健康的でアクティブな生活を送るFit Girls。こちらのスナップ企画では、彼女たちのライフスタイルやファッションなどをフューチャーしていく。今回は、NYやLAでの生活した経験を持つ奈良橋美弥さん(@itsmiyaiam)に、食生活やライフスタイルについて伺った。

miya narahashi

仕事はなにをしているの?

「1月に勤めていた会社を退職したばかりです。Amazonをメインにベンチャーの広告代理店でWebマーケティングやコンサルティング業務をしていました。仕事内容は楽しく充実していたのですが、勤務時間が長かったのが悩みでしたね。朝起きて、すぐに仕事を始めて、夜中の1時すぎまで仕事をすることもありました。やろうと思えばいくらでもできる仕事だからこそ、切り上げるタイミングが難しくて……。

仕事を辞めることに迷いはありませんでした。理由は二つあって、一つは、心のフットワークが軽いから。いつも何かを決断することにそんなに悩まないタイプです。

あともう一つは、私は自分のメンタルヘルスを一番大切にしています。オーバーワークを嫌々続けることは、自己肯定感を下げることにもつながりました。『これで会社に貢献できるな』って気持ちより『自分って何ができるんだろう』みたいな気持ちが大きくなってしまって。仕事は、人生の中で結構な時間を費やすものだからこそ、早めの決断ができましたね。同僚と離れるのは寂しかったですが、今も連絡をとっているし、関係が変わるわけではないので。

実は最近、前職同様Webマーケターとして、新しい勤務先が決まりました。今はまだ研修期間中ですが、直属のマネージャーが残業を勧めない人なので、とても働きやすい環境だと感じています」

どんな食生活を送っているの?

「今はフレキシタリアン(基本は植物性食品を中心に食べるが、時には肉・魚も食す)です。6年前に始めたペスカタリアン(魚介類は食べる菜食主義者)は半年→ベジタリアン1年半→ヴィーガン3~4年→フレキシタリアンという時系列。

大学時代、ヨーロッパに2週間行ったときに、海外のベジタリアンのオプションを楽しんでいて、2週間それしか食べなかったら、帰国したときに自然とお肉が食べられなくなっていて。

その後、当時ヴィーガンについて発信していたyoutuber・Bonny Rebeccaさん(今はヴィーガンではない)に影響を受けて、そこでどんどん情報を吸収しました。そのタイミングでアメリカに住んだこともあり、簡単にヴィーガンにシフトできましたね。

ですが、ヴィーガンを始めて4年近く経ったころ、体調を崩しました。原因はビタミンD(太陽と動物性のものからしか生成できない)不足。自分で本を読んだり、栄養学について学んだ結果、ヴィーガンは健康的で居続けるのに、限界があると感じました。ここがやめどきかなと思ってフレキシタリアンに移行しました。

自分がヴィーガンの経歴が長いこともあり、肉や魚ばかりを食べ続けていると、『環境に悪いな』『不健康だな』とすごく自己肯定感が下がってきてしまって。今は1週間の70%ぐらいをベジタリアンベースの食生活、30%は肉や魚料理を食べるようにしています。友達と食事をするときは、気を遣わせたくないので、肉や魚も食べています」

アメリカのメンタルヘルス事情はどうでしたか?

「LAのコミュニティカレッジに約2年通い、仕事でNYに約1年いた中で、日本人とアメリカ人のメンタルヘルスに向き合う姿勢が大きく違うことを感じました。アメリカではみんなちょっと困ったことがあるとすぐカウンセリングに行くんです。私も実際にアメリカで利用したことがあります。でも、日本だと”カウンセリングに行く=鬱”みたいな扱いを受けるじゃないですか。自分のメンタルヘルスと向き合ったり、自分の気持ちを向上させることって、決して悪いことじゃなくて、むしろいいことだと思うんです。けど、そういったネガティブな意識で、人のポジティブに生きようとする姿勢を妨げる、みたいなところがすごくもったいないと思います。

私はアメリカにいるときに、すごく落ち込んだ経験があって、その際に初めてカウンセリングを利用しました。おかげでメンタルは回復したし、最終的には日常の些細なことでも相談できる、といった感じだったので、今後も自分が弱ったとき友達にアドバイスを求める感覚で利用したいなと思いました。

アメリカでのカウンセリングは、好きな先生を選べますし、日本語を話せる方もいます。30分から1時間のセッションで、たしか20ドル前後。オンラインだったらおそらくもっと安いです。

カウンセラーってどんなに間違ったことしても、何があっても絶対に責めないんです。多分それだけで弱ってる人にとってはすごく助けになるのかなと思います

今日のファッションポイントは?

奈良橋美弥さん

「あまり日本のブランドを知らなくて、海外のものが多いです。基本プチプラ合わせのものが多いですね。トップスはH&Mのサステナブルコレクション。スニーカーはスタンスミス ヴィーガンです。今あるものを無理に変える必要はないと思いますが、追加で買い換えるなら環境に配慮したアイテムを購入するようにしています」

キャップ/カルバンクライン
コート/ASOS
トップス/H&M
パンツ/ノーブランド
バッグ/チャールズ&キース
スニーカー/アディダス

バッグの中は何が入っている?

奈良橋美弥さん

「ミニマリストな方だと思います。基本的にミニバッグ+サブバッグがセットですね。カバンの中はAirPodsと、財布代わりのインナーポーチ、鏡くらいです。サブバックの中にはエコバック、水筒、リユーザブルストローが入っています」

メイクポーチの中身は?

奈良橋美弥さん

「日本では売ってないらしいのですが、この歯磨き粉は手放せないですね。個人的な感想ですが、本当に歯が白くなるんですよ! アメリカで大量買いして帰ってきました。

コスメはヴィーガン対応していることもあって、基本的にカイリーコスメティックス、glossier、セレーナゴメスのブランドのどちらかを使用しています。ヴィーガン対応していないアイテムもちょこちょこありますが、今のを使い終えたら変える予定でいます」

「今後は、自分が学んだメンタルヘルスの知識や経験をSNSを通してもっと発信できればいいなと思っています。まだ立ち上げたばかりですが、今月から、@mentalhealth_jp にてメンタルヘルスの記事を投稿していく予定です。

元々起業したい気持ちがあるので、将来はメンタルヘルスやセルフケアに直結するプロダクト、例えばキャンドルとかCBDオイルみたいなものを取り扱うECサイトを立ち上げたいですね。売り上げの何%を日本のメンタルヘルスをサポートする団体に寄付する、みたいなサイクルを作るのが理想です」 

Headshot of Aoi Nakashima
Aoi Nakashima
エディター

アシスタントエディターとして、主にSNS周りを担当。ウィメンズヘルスを一緒に作るコミュニティー、Fit Girlsのコミュニティリーダーも担う。セレブ・ファッション・フードなどのカテゴリーの中で、トレンドを日々リサーチし、投稿や記事へとつなげる。特技は20年続けた硬式テニス、2023年はサーフィンにも挑戦する予定。座右の銘は“一日一幸”♡