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甘いものを食べ過ぎてしまうと、体にはどんな変化が起こるの?  砂糖がいっぱい含まれた甘いものは、口に入れた瞬間から数時間にわたって、体にさまざまな影響を与えるのだそう。
砂糖を過剰摂取すると体内で何が起きるのか、イギリス版ウィメンズヘルスからご紹介。

甘いものを食べ過ぎた後の体内の変化:0〜15分後

まず最初に影響を受けるのは、ご存じの通り、歯と歯茎。唾液と混ざり、砂糖は口内の細菌と結合して酸性化合物を生成する。これは、歯のエナメル質が侵食される原因となるもの。

甘いものを食べ過ぎた後の体内の変化:15〜30分後

胃を通過すると、小腸は砂糖を分解して吸収し、血中へ送り込む。
これらの糖はエネルギー源となり、さまざまな筋肉組織へと供給される。膵臓(すいぞう)が活性化されてインスリンを分泌することで、このプロセスが正常に機能できる。
でも、体は摂取した全ての糖質をエネルギー源に変換できるわけではない。そこで、変換されなかった残りの糖を処理する必要があるため、肝臓は仕方なく糖質を脂肪へと変換する。この機能が働いている間、副腎は、体が過度なストレスを受けていると解釈し、身を守るための防御反応として、コルチゾールやエピネフリンというホルモンを分泌する。そうなると今度は、心拍数が上がったり、過剰な発汗を招く恐れがあるとのこと。

甘いものを食べ過ぎた後の体内の変化:30〜45分後

血圧が上昇し、甘いものを食べ過ぎた場合、脳内でドーパミンの分泌が促進されて、シュガー・ハイ(糖分の過剰摂取による一時的な興奮状態)を引き起こすことになる。砂糖を摂取した後に得られる幸福感は、そう長くは持続せず、瞬く間にシュガークラッシュ(血糖値の急降下)になる。

体内に送り込まれた大量な糖に体が対応するため、インスリンを含むホルモンが必要以上に分泌されて、急上昇していた血糖値は急降下する。これが、倦怠(けんたい)感やイライラ感を招く原因となり、頭痛が発生するなど、いわゆる、砂糖の「二日酔い」状態に陥ってしまうとか。
血糖値が急降下すれば、ホルモンの働きが活発になり、肝臓などに蓄えていた栄養素を分解して血糖値を正常に戻そうとする。また、糖は腸内で膨張したり、素早く排出される性質があるため、おなかが張ったり、腹痛、おならの原因にもなりえるとのこと。

甘いものを食べ過ぎた後の体内の変化:45〜60分後

ホルモン値の急上昇や急降下は、食細胞の機能を狂わせてしまうことも。これでは、免疫システムにも悪影響を与えかねない。
これから数時間の間は、体内に侵入した有害な細菌と戦う機能が衰えてしまうため、感染症のリスクが増加することも覚えておこう。

※この記事は、イギリス版ウィメンズヘルスから翻訳されました。



Text: Francesca Menato Translation: Yukie Kawabata Photo: Getty Images

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Nana Fukasawa
ウィメンズヘルス・エディター

2018年に「ウィメンズへルス」編集部にジョイン。アシスタントを経て、エディターとして美容、フード、ダイエットなどの記事を担当。流行りそうなヘルシーキーワードをいち早くキャッチすることを心がけている。CBDや筋膜リリース、アーユルヴェーダ、植物療法を学ぶ、自他共に認める“セルフケア マニア”。2023年初めてのハーフマラソンに挑戦。