朝一で凍えるほど冷たいシャワーを浴びるのは、正直言って気が引ける。でも、それが健康のためになると言われたら?
実際のところ、冷たいシャワーを浴びる利点は想像以上に多くある。真夏日の火照った体を一瞬で冷やしてくれるだけじゃない。慢性疲労症候群、線維筋痛症、睡眠、痛みのエキスパートで内科医のジェイコブ・タイテルバウム医学博士によると、冷水に体を浸ける行為はクライオセラピーや寒冷療法(病気やケガの治療に冷たい刺激を用いること)と呼ばれている。
寒冷療法には、主にアスリートの痛みの緩和に使われるアイスパック、冷却スプレー、アイスマッサージ、アイスジャグジーやアイスバスだけでなく、極寒の海や湖に飛び込むイベント“ポーラー・ベア・プランジ”も含まれる。
冷水シャワーを含めた寒冷療法全般の効果に関する研究はまだ初期段階にあるけれど、この療法によって肌トラブルが改善し、体内の炎症と痛みが和らぎ、免疫力が高まる可能性を示す有望な研究結果は存在する。
そこで今回は、冷水シャワーのメリット、リスク、安全性、そして浴びる際のポイントを専門家が教えてくれた。
冷水シャワーのメリット
伊賀本 藍
翻訳者
ウィメンズヘルス立ち上げ直後から翻訳者として活動。スキューバダイビングインストラクターの資格を持ち、「旅は人生」をモットーに今日も世界を飛び回る。最近は折りたたみ式ヨガマットが手放せない。現在アラビア語を勉強中。