専門家が教える、「健康!」と思いきや実は迷信に過ぎない教え7

16 December 2018

専門家が教える、「健康!」と思いきや実は迷信に過ぎない教え7

水は1日に2リットル飲むべき、睡眠は8時間取るべき、ダイエット中は炭水化物を摂(と)らない方がいい……。どこかで耳にしたことがある健康やダイエットにまつわる教え。アメリカ版ウィメンズヘルスによると、こういったものはあくまでも指針であり、そこまで神経質に従う必要はないそう。

よく聞く7つの迷信と、その実情を専門家が解明。


迷信1. 水は“1日コップ8杯” が鉄則!

しっかりと水分補給をすることは、風邪予防にも、空腹感を軽減するためにも、活力の維持にも役立つとされている。でも、“1日8杯” は誤解を招く迷信。「大事なのはコップ何杯飲むかではなく、食べ物や飲料から十分に水分補給できているかです」 と語るのは、公認管理栄養士のマギー・ムーン。

「『この人は、これだけ飲めば十分』と言い切ることはできません。必要な水分量は、その人の代謝や環境、運動量によっても変わってきます

何杯という点にはとらわれず、自分の喉の渇きに従って、水を飲んだり水分を多く含む野菜や果物を食べたりするよう習慣付けよう。


迷信2. 髪がぬれたまま外に出ると、風邪をひく

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風邪をひく原因はぬれた髪ではない。内科医のホリー・フィリップス医学博士いわく、「風邪やインフルエンザにかかる唯一の方法は、それをもたらすウイルスに接触することです」

確かに寒いと風邪をひきやすくなる。でもこれは季節柄、鼻の粘膜が乾燥しやすくウイルスが付着しやすいことが原因として考えられるそう。髪がぬれたまま外に出れば体は冷えるかもしれないけれど、ウイルスを呼び寄せることはないとか。


迷信3. 1日1回の排便は健康である証拠!

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実は「普通」とされているのは、1日3回から週3回程度だそう。「排便の頻度は個人の食生活によって変わってきます。結局はどれだけ水分や食物繊維を摂(と)れているかが排便の頻度を大きく左右します」 とフィリップス博士。「ほとんどの人は1日1回が平均ですが、それ以上や以下だからといって健康ではないと断言できません」。

一方で心配するべきなのは、排便回数が突然大幅に増えたり減ったりしたとき、排便に痛みや出血が伴うとき、便が極端に柔らかくなったり硬くなったりしたとき


迷信4. 十分な休息を取るには、1日8時間寝るべき

1日8杯の水と同じように、8時間が万人に効くとは限らない。「心も体もすっきりさせるために米国立睡眠財団が推奨しているのは、一晩に7~9時間眠ることです (成人の場合) 」とフィリップス博士は語っている。現に、5~6時間寝るだけでシャキッとする人もいれば、9時間寝ないと休まった感じがしないという人もいるため、意外にも結構な個人差が生じるよう。


迷信5. デトックスは定期的にするべき

体に「肝臓」という立派なデトックス機能がついているように、体がデトックスを必要としているのは間違いない。そこでムーンは「デトックス効果をうたうシェイクやジュースは害を与えはしないかもしれませんが、ジュースなどに頼り過ぎてしまうと、逆に体が必要としている栄養素を十分に摂(と)れない可能性も」と話している。「デトックスをするベストな方法としては、体が本来するべき働きをさせてあげることです。ちなみに体の機能を低下させる行為とは、食べ過ぎ、飲酒、タバコ、精製穀物や添加糖、飽和脂肪の摂取、そして赤身肉の摂(と)り過ぎです」


迷信6. 太らない体を作るには、炭水化物を避けるべき

タンパク質や良質な脂質などは「健康体に不可欠」とされている一方で、パンやじゃがいも、その他の穀物食品は、敬遠されがち。でも炭水化物は必ずしも敵とは限らない。ムーンに言わせれば、「炭水化物を摂(と)るから太るのではなく、摂(と)り過ぎるから太るのです。人間は雑食性動物なので、1日に必要な栄養を取り入れるための方法は何通りもあります。例えばヘルシーと言われる地中海ダイエットを実践する人も、中にはいるでしょう。これも結局は全粒穀物やフルーツ、野菜などを摂取するので必然的に炭水化物を摂(と)る羽目になります」

大事なのは、体にいい炭水化物を選ぶこと。全粒穀物や自然食品に含まれる複合糖質はいいけれど、炭酸飲料やクッキー、精製穀物と添加糖から作られた食品はもちろん控えたほうががいい。


迷信7. ハンドソープは抗菌性のものが◎。合わせて除菌用ローションも持ち歩けば、風邪知らず

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除菌用ローションは従来のせっけんと同様、除菌はしてくれるけれど、病原菌から守ってくれるものではない。抗菌剤化学療法の専門誌『Journal of Antimicrobial Chemotherapy』に掲載された2015年の研究によると、従来のせっけんと抗菌性のせっけんで20種類の細菌における殺菌効果を比較したところ、大きな効果の差は出なかったそう。

 

※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text: Esther Crain Translation: Ai Igamoto Photo: Getty Images

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