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バナナを買った時には、ひと房全部食べ切るつもりでも、数日で茶色くなってしまい、食べる気をなくしてしまったことはない? 公認管理栄養士のアビー・K・キャノンによると、バナナが茶色くなるのを少し遅らせることは可能だとか。その方法について、アメリカ版ウィメンズヘルスからご紹介。

バナナはどうして茶色くなるの?

バナナの場合、皮も果肉も茶色くなるけれど、その理由は異なる。皮が茶色くなるのは、バナナが放出する “エチレン” という天然ガスが原因。キャノンの話では、「このガスがバナナに含まれる酸と緑色のクロロフィル色素を分解します。その結果バナナは黄色くなり、エチレンガスが増えてくると茶色くなります」。一度皮がむけてしまうと、バナナは空気に反応し、酸化プロセスの一環で茶色くなるみたい。

バナナが茶色くなるのを防ぐには?

まず、プラスチックの袋に入ったバナナを買うのは避けること。果肉を守るのは皮だけでいい(それがバナナの自然な状態)。キャノンによると、自宅でも店先でも、プラスチックの袋などでバナナを包むと、エチレンガスが閉じ込められて、熟すのが早くなるのだとか。つまり、袋に入れるのをやめれば、地球のためにも、農産物のためにもなるということ。

家に着いたら、バナナを房の状態で保存して熟れるのを遅らせ、バナナの柄の部分にラップを巻くか、エコにビーワックスを塗るかしておこう。『Waste-Free Kitchen Handbook』の著者でキッチンハックに詳しいダナ・ガンダースいわく、これでも茶色くなるけれど、皮の先端をカバーすれば、そこで生成されるエチレンガスの量が減るし、そのガスがバナナの他の部分に広がるのも防げる。「エチレンガスとの接触率が高ければ高いほど、バナナは早く熟れます」。だからこそ、バナナの寿命を延ばすには、適切な方法で保存することが不可欠。

ちなみに、バナナだけでなく、リンゴやアボカドなどの食品もエチレンガスを生成する。エチレンガスを発生する食品は、他の食品と離して保存しよう。

また、房の中に傷ついたバナナや、すでに茶色くなったバナナがあると、他のバナナの老化が加速するので切り離した方がいい。バナナツリーに房ごとつるしておけば、このような変化を見逃さずに済むし、バナナ周辺の空気も循環しやすくなる。

冷蔵庫か冷凍庫には入れなくていいの?

熟すまでは常温で保存するのがベストだけれど、冷蔵庫や冷凍庫で熟成プロセスや茶色くなるのを遅らせるのもあり。特に残り物のバナナは、酸化を防ぐためにラップで包み、冷蔵庫で保存しよう。

低温で保存すると、あっという間に皮が茶色くなるけれど、腐ってしまったわけではない。気になるなら、バナナを小さく切ってから密閉容器に入れて冷蔵・冷凍して。なお、スムージーにフローズンバナナを使えば、普通のバナナより混ざりやすいし、とろみも出る。

茶色くなりすぎたバナナは捨てるべき?

捨てないで。熟れすぎて焦げ茶色や黒ずんだ色になったバナナは、見た目こそ怖くても、まだまだ使える。キャノンによれば、「熟しすぎたバナナは甘さが増すので、焼き菓子やアイスクリームにピッタリです」。黒くなったバナナを見つけたらスイーツに活用しよう!

 
※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。



Text: Elizabeth BacharachTranslation: Ai Igamoto Photo: Getty Images

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Nana Fukasawa
ウィメンズヘルス・エディター

2018年に「ウィメンズへルス」編集部にジョイン。アシスタントを経て、エディターとして美容、フード、ダイエットなどの記事を担当。流行りそうなヘルシーキーワードをいち早くキャッチすることを心がけている。CBDや筋膜リリース、アーユルヴェーダ、植物療法を学ぶ、自他共に認める“セルフケア マニア”。2023年初めてのハーフマラソンに挑戦。