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痩せている人が美しい、細い方が幸せ。そんなの誰が決めた?

大ブレイクしたモデルのアシュリー・グラハムを筆頭に、近年プラスサイズモデルが一気に存在感を増してきた。フランスでは痩せすぎモデルの活動を禁止する法律を施行し、ファッション界のヘルシームーブメントを後押ししている。そこで今回は、”以前より体重を増やして幸せになった”というポジティブなメッセージを発信する3人の美女にフォーカス。彼女たちが「痩せていた時よりも、体重を増やした今の方が幸せ」と語る理由とは?

体重を増やして人気モデルの道を駆け上がる!

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アメリカのモデル、ハンター・マクグラディが2018年1月自身のインスタグラムに公開したこの写真は、アメリカの大人気雑誌『スポーツ・イラストレイテッド』のモデルに選ばれたことを公表したときのもの。同誌は過去にイリーナ・シェイク、エミリー・ラタコウスキー、ケイト・アプトンなどの超人気スーパーモデルを送り出してきた。プラスサイズモデルとして活躍するアシュリー・グラハムも2016年に同誌のカバーモデルに選ばれた一人。『スポーツ・イラストレイテッド』のモデルに選ばれることは、いわば大スターへの登竜門。これを機にハンターも一気にセレブモデルへと仲間入りすることに。

歴代モデル同様、一躍スターになったハンター。しかし以前はとんでもなく痩せていたのを知っている人は少ないかもしれない。過去に彼女がインスタグラムで公開した写真はビキニがずり落ちそうなほど痩せていて、とても同じ人物とは思えない。「私がみんなに広めたいのはヘルシーボディーのイメージなの。この写真の時は51kgだったけど、幸せじゃなかったし、健康でもなかった」と語る。

健康的でありのままの自分を手に入れた彼女は今、自身のインスタグラムで「私の服のサイズは16、身長は180cm。今こうして、あらゆるサイズ、身長、民族の女性が同じように美しく、力強く、前向きであるということを分かち合えてとても嬉しいの。まだまだ始まったばかりよ」と綴っている。

サイズの違う親友と新しい美の価値観を発信

「どんなサイズでも、どんな体型でも美しさに境界線はない」というステートメントを発信するオーストラリアのモデル、ケイト・ウォズレー。彼女はサイズの違う親友、ジョージア・ギブスと「ANY BODY Co.」の創設者として美の多様性を訴えている。

彼女はインスタグラムにマイナスなコメントがついてもちっともくじけない。「事実、私は他の人よりも大きいかもしれない。でもだからと言って一日中家の中で過ごしてジャンクフードを食べ、運動を一切しないとは限らないわ。私は運動が大好きだし、ヘルシーな食事を摂っている。もちろんみんなと同じように、ヘルシーじゃないものもたまに食べるわ。毎日お水をたくさん飲むし、金曜の夜にはワインも飲む。それだけよ。」

そんなケイトも体重を増やしてハッピーになったモデルの一人。以前は十分痩せていたにもかかわらず、自分の体型に落ち込み、とても美味しいと言えないようなデトックスジュースを飲み続け、怪我をするまで運動していたという。でもある時こんな生活は全然ヘルシーじゃないし、今後ずっと続けることなんかできないと悟ったのだそう。 「今の私の信念やフィットネスのゴールはもしかしたら人と違うかもしれない。でも私は自分のことをリスペクトしているし、愛しているわ」彼女のインスタグラムは、そんなポジティブなメッセージで溢れている。

日本にもいた! 「13kg増えた今の方が幸せ」

最近フィットな女性が増えてきた日本。それでもまだ”痩せている=いいこと”なイメージが抜けきらないのも事実。しかしそんな日本人にも、体重を増やして幸せになった美女がいる。

元サイバージャパンダンサーズのyurisaさんはここ数年で体重を13kg増やしたのだとか。そんな彼女がウィメンズヘルスに特別にコメントを寄せてくれた。

「高校生の頃はマネージャーに『痩せろ痩せろ』と言われ続け、摂食障害になったこともありました。1ヶ月ろくな食事もせず、水だけ飲んでいた事も。あんなに痩せていたのに”自分は太っている”と思い込んでいたので、何かに取り憑かれていたのかも」(yurisaさん)

上の写真は”とにかく痩せなくては”と思っていたという3年ほど前のもの。ダイエットのことしか考えていなかったという。

「今までの人生ずっとダイエットしていました。だから今、好きなものを幸せそうに食べる私を見て家族もビックリしています。

今はアメリカに住んでいるので、この体型を素敵だと言ってくれる人がたくさんいて嬉しいです。友人に『昔より太ったの』と言っても、『いいことよ!』って返してくれるし、後ろから口笛を吹かれることも!(笑)。痩せていた頃より本当に本当にハッピーなんです!」(yurisaさん)

『美しさは体型やサイズでは測れない』このムーブメントは世界中で確実に浸透しつつある。痩せることがいいことだなんて時代はもう終わりなのかもしれない。

Text:Saeko Okuya