寝不足が幸せを遠ざける!? 「睡眠負債」のデメリット

05 December 2017

寝不足が幸せを遠ざける!? 「睡眠負債」のデメリット

あなたの人生がうまくいかないのは毎日の寝不足のせいかも……?

近頃耳にする「睡眠負債」という言葉。睡眠不足とはまた違うこの睡眠負債は、仕事や生活の質を低下させ、美容や健康への悪影響も。そこで睡眠負債が引き起こすデメリットについて睡眠改善インストラクターの西川ユカコさんにインタビュー。人生を狂わせかねない睡眠負債とは?


毎日の寝不足が溜った状態が睡眠負債

「“寝不足”というのは、その日1日、十分な睡眠が取れていない状態です。いっぽう“睡眠負債”というのは、その毎日の寝不足が数日、数週間、数か月、数年と積み重なり、心身に悪影響を及ぼすことです」(西川さん)


どのくらいの睡眠時間がベスト?

「一般的に7時間睡眠が健康にいいと言われています。たとえば7時間の睡眠が必要な人が毎日5時間しか寝ていなかったら、1日につき2時間不足していることです。この状況が15日間続けば、30時間の睡眠負債に。この30時間の睡眠負債というのは、30時間連続で起きているのと同じ脳の状態です。実際、毎日1~2時間の睡眠不足を2週間続けると、意識がもうろうとし、お酒を飲んでほろ酔い気分でいる弱酩酊状態と同じ脳の状態になると言われています。そして常に眠気やだるさを感じて、精神的にも不安定になりやすいのです」(西川さん)


睡眠負債が引き起こす3大デメリット

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「きちんと寝ている人と比べて睡眠不足の人は、全身の司令塔の役割を果たす脳の前頭葉の活動が著しく低下します。それによって思考や理性のコントロールがうまくいかなくなり、仕事や人間関係、美容などさまざまな面で悪影響が生じます」(西川さん)


1.仕事でうっかりミスが増える!

脳の働きが悪くなることで記憶力や集中力が低下したり、論理的に物事を考えたり、クリエイティブな発想ができなくなる。その結果、判断ミスやうっかりミスなどを連発しがちになるなど、仕事の効率、質ともに大幅にダウンなんてことも。


2.人間関係がギクシャク! 恋愛や結婚への障害も

情緒不安定になったり、自己肯定感が低くなることで、職場の人やパートナーなど大切な人との間にトラブルが生じ、亀裂が入ってしまう……なんてことも。また、シングルの人は睡眠負債状態での婚活には要注意。判断力が落ちているので、相手の本質を見抜けないまま流されて結婚してしまう可能性も無きにしもあらず。パートナーのいる人は相手とのケンカが増えるというデータも。最悪の場合離婚話が出てきてしまうこともあるので、睡眠負債は百害あって一利なしということ。


3.ホルモンバランスが崩れて美容にも悪影響!

睡眠中に分泌される成長ホルモンは、美肌、美髪、ダイエットには欠かせないもの。この成長ホルモンは7時間連続で寝ることで最大限分泌され、しかも寝始めの3時間にその70~80%も分泌される。睡眠負債によって分泌しにくくなると、基礎代謝が低下して太りやすくなるだけでなく、食欲が増したり、疲れが取れなかったり……。さらに、肌が荒れたり、髪のツヤが出にくくなるなどの影響も。

「ほかにも睡眠負債が続くと、うつ病や糖尿病、ガン、アルツハイマー病などの発症リスクが高まると言われています。4時間未満の睡眠の人は7~9時間寝ている人に比べて、肥満率が73%高いという報告もあります」(西川さん)。だからこそ、努めて睡眠時間を確保するように心がけて!

 

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睡眠改善インストラクター 西川ユカコ

昭和西川 常務取締役、日本快眠環境科学ラボ顧問。大学卒業後、『ヴァンテーヌ』『25ans』や『婦人画報』の編集者として10年と少し出版社に勤務。現在は昭和西川の常務をしつつ、睡眠改善インストラクターとして各種メディアで快眠アドバイスや講演活動を行っている。ベストな睡眠時間は7時間10分。

東洋経済オンラインで睡眠コラムを連載中
http://toyokeizai.net/list/author/西川_ユカコ

Text:Yuka Kaneko

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