今回の相談者さんは、「上司が嫌い」という30歳。彼女の手に現れた相とは？
「手相は変わる。運は変えられるんです」と語るのは、手相観として4000人以上を観てきたdauaさん。彼女自身も仕事のストレスで体調を崩したときに、ランニングやヨガに出会って不調から脱出。現在も自分自身の状態をよりよく保つために、ランニングやヨガは欠かないそう。そんな彼女が、手相観の相談でも多いお悩みについて、アドバイス。特徴的な線もご紹介するので、参考にしてみて。
手相を観ていると様々な人が私のところにやってきます。
今日もまた、一人のお客さまが扉を開けていらっしゃいました。
「上司の言動や指示に、疑問を感じることが多いです。彼は、自分の考えに自信があるのか、私が新しい方法や企画を提案に対しても、ことごとく否定されます。」
某メディアで働くマキコさん。現在30歳。明るい茶色のロングヘア、青いシャツに細身のジーンズ、ジャケット羽織った長身の彼女。はつらつとした印象が特徴的です。
「上司の言うことに従って、うまくいかないケースもあるんですが、そういう時はうまく上司が逃げるんです。私の仕事が増えてしまうし、精神的なフラストレーションが溜まり、向き合って話をするのも嫌になっています。」
人の上に立つ素質あり理想のリーダー像を理解するいいチャンス。
働く上で、あなたがどんなタイプなのか。
手のひらには仕事における性格や素質も現れます。
マキコさんの右手を見ると、感情線と頭脳線が一体化した”マスカケ相”(①)が目に飛び込んで来ます。”マスカケ相”は俗にいう天下取りの相。この相の持ち主は、中心となって物事を動かすカリスマ性に溢れる人が多いです。
それに加え、人差し指の下に、指導線(②)、手首の中央からまっすぐ立ち昇る運命線(③)が表れています。
指導線は周囲にいい影響を与えるサイン。立ち昇った強い運命線は自らの意志と判断で物事を遂行する力を表します。
「立派すぎる手相が示す高い能力」と「上司を立てなくてはいけない部下」という立場の間で葛藤が生まれているのかもしれません。
この組み合わせがある人は、いずれ人を動かし仕事で成功を納める可能性があります。
しかし、気をつけてほしいことが。
”マスカケ相”の持ち主は、勝負どころにも強い精神力と直感に近い判断力を持ち、常に自分の野望に向かい、切り込んでいく姿はまさに戦国武将。それ故、信じるものは自身のみ。他人には関心を持ちにくく、群れることを嫌う一匹狼タイプが多いです。時に冷酷と言われることもあるかもしれません。
その冷酷さがあだになり、人に裏切られることもしばしば。大きな成功を掴むのと紙一重で、人が原因で失敗するリスクがあることを忘れてはいけません。
マキコさんの場合は指導線が、そのリスクを緩和させていますが、もし、誰かと一緒に仕事をするスタイルを将来もとっていきたいと考えているならば、現在の環境は、「チームで働く」、「理想の上司」、「部下という立場」を理解するための絶好の修行の場。仕事におけるチームワークを理解することは、マスカケ相の持ち主にとっては、きっと役立つ経験となるはずです。
Text : daua
海外を旅した際に出会った西洋占星術家がきっかけで手相・心理学を研究。IT,アート業界でWebディレクター、ライターとして働く傍ら、いつの間にか手相が口コミで評判となり、2012年から手相観として本格始動。個々の可能性を見いだし、良い変化をもたらすツールとして手相を捉え、手相を通じて自分自身を深く見つめる感覚を多くの人と共有することを目指している。2017年にベルリンへ拠点を移す。パーソナルカウンセリングを軸とし、手相をキーワードに、アートやデザイン、食、ヒーリングなど様々なジャンルのイベントでグローバルに活動を行っている。
