専門家が伝授！　前戯でセックスの質を高める10のコツ

「前戯をスキップすれば、あなただけでなくパートナーも身体的な快楽を取り逃していることになります」と話すのは、カナダのゲルフ大学でセックスに関する調査を行うロビン・ミルハウセン博士。「挿入は、男性のオーガズムによって完結する男性主導の行為になりがちです」
ミルハウセン博士によると、米インディアナ大学のデビ・ヘルベニック博士が行った研究によって、女性は挿入以外の性行為（手による刺激やオーラルセックス）をしたときの方がオーガズムに達しやすいことが分かったという。
前戯をすればパートナーと親密な時間が過ごせるだけでなく、挿入時の快感も高まる。
「挿入時の刺激や快感を増幅させたいなら、挿入の前後に他のことをしてみましょう。大学生と中年の成人を対象とした調査結果では、15分の前戯によって挿入時の快感が増すことを示しています」とミルハウセン博士。

「さまざまな手法で性行為の幅を広げれば、セックスの楽しさもドキドキも快感も増しますよ」。今度のセックスは前戯で2人の興奮を高めよう。具体的に何をすればいいのか分からない？　この記事で感動的かつホットな前戯のコツを学んでおこう。

キスをすれば、間違いなく“その気”になれる。あなたたちもソファで1分イチャイチャすれば、次の瞬間、ベッドの上にいるでしょう？　
ミルハウセン博士いわくキスは過小評価されているという。キスから他の前戯に入り、手による刺激、オーラルセックス、挿入でオーガズムに近づこう。

「触れ合いの価値を過小評価しないでください」とミルハウセン博士。前戯の間に手を使えば、終わりのない快感が得られるし、異なる部位を触っていくと、パートナーの性感帯も分かってくる。
「この方法で、お互いの好きなことを探ってみましょう。パートナーに触るときは相手の反応を観察し、フィードバックに耳を傾けてみてください。そうすれば、どこをどう触られるのが好きなのか、どんなペースや圧力が好きなのかが分かってきます」

前戯でも新しい体位に挑戦できる。ミルハウセン博士のおすすめは、ヘッドボードに頭をつけてパートナーと隣同士に座り、お互いを触り合うことという。
「パートナーの性器をいろいろな方法で触ってみましょう。相手の反応を伺いながら触り方、ペースや圧力を変えてください」。パートナーと同時ではなく交互に触り合うのもいい。
「スプーンも一押しのポジションです。疲れにくいですし、パートナーに後ろから抱き締められつつ、胸や性器に手を伸ばしてもらえます」とミルハウセン博士

快感を得た上で、挿入にスムーズに移行したいならオーラルセックス。「受け手にとっては快感に集中できる時間です。同時に相手を気持ち良くする必要もありません」とミルハウセン博士はいう。
交互にオーラルセックスをして、盛り上がってきたら挿入へ。

ジェルが好きなカップルもいれば、要らないというカップルもいるけれど、ミルハウセン博士いわくジェルを使えば“全ての”性行為がレベルアップするようだ。
前戯中に「手で性器を刺激するときはぜひジェルを使ってください。安いですから、香りや質感、成分の異なるジェルを試してみるといいですよ。カンジダ症になりやすい人は、砂糖たっぷりの甘いタイプを避けましょう」とミルハウセン博士。

ジェルと同様、バイブレーターなどのセックストイの力を借りれば、前戯がさらに気持ち良くなる。「カナダ性情報・教育委員会およびセックストイブランド『Trojan』と合同で行った調査によって、バイブレーターを使う女性は、使わない女性よりもマスタベーションを楽しんでいることが分かりました。
マスタベーションに使うアイテムをパートナーと一緒に使えば、快感が増すだけでなく、パートナーの好みに関する新しい発見もあるはずですよ」とミルハウセン博士はいう。
バイブレーターは女性向けのアイテムだと思ってない？　「バイブレーターを会陰や陰茎に当てると、男性は激しい快感が味わえます」

長年の恋人にみだらな言葉を使ってみると、いつもとは違う感じがして、お互いが“その気”になれる。そのような会話は前戯の前でも最中でもいい。何を言えばいいのか分からないなら、自分がしてほしいことや、どこをどう触ってほしいかをパートナーに伝えてみよう。

裸になって熱いシャワーを浴びていれば、興奮が一気に高まる。いつも通りシャワーを浴びて、お互いにキスをしたり触り合ったりしてみよう。ヒートアップしてきたら寝室へ行くもよし、立ったままするもよし。

マッサージはリラックス効果が高いだけでなく、パートナーとも触れ合える。受け手のときは、その瞬間の快感にフォーカスするだけでいい。まずはオイルを手に取って、ゆっくりと官能的なマッサージを。パートナーが興奮してきたら、他の部位も触ってあげて。

セックスが最高なのは間違いない。でも、前戯の快感を過小評価するべからず。「私は前戯に対する考え方を、まとめてから覆したいと思っています。通常は挿入が“メインイベント”になりますが、それ以外の性行為にも満足感がありますからね」とミルハウセン博士。
男性でも女性でも、性器の刺激やオーラルセックスによるオーガズムは得られるので、今夜は必ず前戯から。

※この記事は、アメリカ版『Prevention』から翻訳されました。

Text: Nicol Natale　Translation: Ai Igamoto

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