有名人は1年中マスコミに私生活を詮索されて、見た目に関する批判を浴びる。悲しいことにSNSは寛大な場所じゃない。それでも「外見の美しさは皮一枚で、本当の美しさは中にある」という格言に従って生きるセレブは増えており、自分の年齢やエイジングを前向きに捉えることの重要性を訴えている人も多い。
ジェーン・シーモアやアンディ・マクダウェルをはじめとするスターたちは、エイジングを前向きに捉えることが大切な理由や、年を取ることの意味をオープンに語ってきた。スーパーモデルや女優を含む多くのセレブに言わせると、老いられるというのは素晴らしい“ギフト”。
エイジングを受け入れているセレブのほとんどは、手術やフィラーで老化の影響を隠そうとする同業者を批判せず、自分のことに集中している。外面ではなく内面に焦点を当てるのは、生きるうえで本当に大切なことを学び、人間として大きく成長するための秘訣。多くのセレブは、すっぴんセルフィーを投稿したり、加齢に伴う体の変化を率先して受け入れたりすることで、それを私たちに伝えようとしている。
その中には、白髪や笑いジワが目立つようになった人もいれば、若い頃より自分に自信がついたと言う人もいる。そして、みんな口をそろえたように「健康に老いるうえで重要なのは見た目ではなく考え方」と言うけれど、これは非現実的な美の基準を押し付ける業界で生き抜いてきたセレブからの前向きなメッセージ。
それでは早速、自分の年齢を受け入れて健やかに年を重ねている22名のセレブたちの名言を紹介しよう。
1.エヴァ・ロンゴリア
エヴァ・ロンゴリアは年を取ることに対して前向き。本誌にも「年を取るということは、知恵と経験を身に付けて、成熟することを意味する。私にとっては、受け入れて当然のもの」と語っている。
2.ジェーン・シーモア
「若作りはしていない」と本誌に語ったジェーン・シーモア。「私はただ、できるだけ元気な姿でいたいだけ」
3.ドリュー・バリモア
女優のドリュー・バリモアは自然に身を任せる派。娘たちには、年を取るということが贅沢であることを身を持って教えるつもり。「ラッキーな人は年を取る。娘たちには外見にとらわれず、ありのままの自分の姿に満足しながら生きてほしい」と語っている。
4.ナオミ・キャンベル
スーパーモデルとして30年以上スポットライトを浴び続け、500冊以上の雑誌の表紙を飾ってきたナオミ・キャンベルは『Harper’s Bazaar』に対して「「数字はまったく気にしない。年を取ることに抵抗はない」と語った。
5.リース・ウィザースプーン
リース・ウィザースプーンは、年を取ることに誇りを持って生きており、20代の自分よりも40代の自分のほうがいいとさえ感じている。「白髪と小じわは私の勲章だから好き」と、とあるインタビューに対して語った。
6.イマン
伝説的なスーパーモデルのイマンは、かれこれ40年以上、業界のプレッシャーに耐えてきた。「優雅に年を重ねる秘訣は?」という『Harper’s Bazaar』の質問に対しては「いちいち気にしないこと」と答えている。
7.ジェイミー・リー・カーティス
カーティスにいわせると「“アンチエイジング”という言葉は撲滅されるべき」。マリア・シュライバーとのインタビューの中でも「私は老いることに大賛成。英知、気品、尊厳、気迫を持って老いたい」と語っている。
8.アンディ・マクダウェル
アンディ・マクダウェルは「キレイなのは若いうちだけ」という迷信を心底覆したいと思っている。「年を取るのはマイナスのことじゃないし、若さを追い求める必要はない。私たちはみな一瞬一瞬を大切にして生きるべき」
9.ペネロペ・クルス
ペネロペ・クルスもエイジングに対する肯定的な見方を貫いている。友人のグウィネス・パルトロウと対談したペネロペは、マスコミに「女優として年齢は気になりませんか?」と聞かれたら「その質問には2分でいいと言われても答えない。時間を割くだけの価値がないから」と言っていることを明かした。
10.クリスティー・ターリントン
スーパーモデルのクリスティー・ターリントンは『Elle』に対して「みんな年を取ることに抗おうとするけれど、私は年相応の見た目でいたい」と語った。「顔は人生の縮図。そこにあるものが多ければ多いほどいい」
11.ヴィオラ・デイヴィス
『Bustle』によると、ヴィオラ・デイヴィスにとって大切なのは、クリームやらなんやらで肌をキレイにすることではなく自分の年を受け入れること。なぜなら、それが自分だから。それよりも「見た目のほうが重要とは思えない」
12.ハル・ベリー
ボビー・ブラウンと対談したハル・ベリーは、「私は年を取っても自分らしい姿でありたいだけ」と語った。
13.ジェニファー・アニストン
ジェニファー・アニストンは、ハリウッドの女性が手術で若作りをしようとする現実に疑問を投げかけてきた。ボビー・ブラウンとの対談でも「(手術をすると)余計老けて見えるのに。みんな時間を止めようとしているけれど、そんなことをしても自分に年を取らせてあげられない不安定な人間であることが分かるだけ」と語った。
14.ジュリアン・ムーア
ジュリアン・ムーアは、“〇〇歳の女性”という表現を世の中から排除したいと『Harper’s Bazaar』に語った。「あの言葉には、年齢が口にしたくないほど悪いものという響きがあるから。実際はそうじゃないのに」
15.ケイト・ウィンスレット
ケイト・ウィンスレットは、年を取れば取るほど人生が上向きになるので年齢はまったく気にしていないことをインタビューで明かした。「いまのところ年を取るのは楽しいし、年を取るといろいろなことが変わって、自分に自信がついてくる」
16.シャロン・ストーン
キャリアの早い段階で老いることを恐れずに生きる決心をしたというシャロン・ストーンは、「年とともに美しくなるヨーロッパ系の女性を手本にしようと思った。あの人たちは、年を重ねた女性は知恵がある分、若い女性より美しいということを知っている」と語った。
17.タンディ・ニュートン
タンディ・ニュートンは自分の白髪を大事にしている。「私の白髪は英知と名誉の証だし、白髪を見ると時間は限られていることを思い出せる。白髪は恐れるべきものではなく、ありがたく受け入れるべきものであるということも」と語った。
18.ダイアン・キートン
ある雑誌に寄せたエッセイの中でキートンは、年を取ることに対する率直な気持ちを語った。「フェイスリフトやボトックスやフィラーが悪いとは思わない。でも、あれは戦いによる傷を一時的に消し去ってくれるだけ。私は自分の傷を隠さずに生きようと思う。少なくとも自分には、そう言い聞かせている」
19.ウィノナ・ライダー
ウィノナ・ライダーはインタビュー内で、年を取るにつれ良い役が回ってくるようになったことを明かしている。「年を取った女優は大変。仕事がもらえなくなるから。彼女役から母親役になるし。でも、それは悪いことじゃないと思う。主演女優として純情な少女を演じるのと同じくらい、もしかすると、それ以上に面白かったりするから」
20.ガブリエル・ユニオン
ガブリエル・ユニオンは、幸せに老いるためのアドバイスを『Elle』にシェアした。「自分だけで過ごす時間や、自分が幸せを感じられるものと過ごす時間を少し増やすといいと思う。カップケーキでも、友達でも、彼氏でもいい。それがキレイでいる秘訣。ストレスになる人と一緒にいると、一気に老けちゃう」
21.キャメロン・ディアス
キャメロン・ディアスは、年を重ねるのは「これまでの経験から得た知恵を大切な人に与えられるからいい」と語った。「これからの人生が楽しみ」
22.ブルック・シールズ
幼少期からスポットライトを浴びてきたブルック・シールズは、年の話を嫌がらない。インタビューの中では、「年を取ることも、現に年を取っていることも、恥じるべきことじゃないから。むしろ誇らしい気分になる」と語った。
※この記事は、アメリカ版『Prevention』から翻訳されました。
Text: Arricca Elin Sansone Translation: Ai Igamoto