「ミートフリーマンデー」や「ヴィーガン」という言葉が注目を集め、代替肉の普及が進む昨今。「お肉を食べないようにしたらどんな効果があるの？」と気になる人も多いはず。そこで、元肉食女子で、現在はサステナブルライフクリエイターとして活躍するMIYUさんに、お肉をとらなくなって感じた変化や現在の食生活について聞いてみた。
Q1.お肉をやめて感じた「体の変化」は？
19歳の時から菜食生活ですが、体重の変動はありません。菜食だと摂取カロリー自体が低くなるので、太りにくいんでしょうね。甘いものもすごく好きなのでおやつも毎日食べていますが、無添加系のお菓子や、てんさい糖が使われているものを選んでいます。
あとは、デーツが大好きなのでよく食べています。食べる量をあまり気にしなくても体重がキープしやすいというのはメリットかな。
あとは、便秘しなくなりました！ 以前は30分トイレにこもっていたこともありましたが、ヴィーガンの食生活は野菜や豆類、海藻類などが中心になるので、腸内環境が整うのだと思います。
Q2.ヴィーガン後の「肌の変化」は？
個人的にはそんなに変化を感じていません。ただ、先ほども話したように整腸効果をサポートしてくれるので人によっては肌荒れが改善したという方もいますし、逆に排毒症状が出てしまったという方もいます。肌への影響は、それぞれの肌質や体質によりけりかなと。
Q３.ヴィーガンになってからの「心の変化」は？
自己肯定感が上がりました。私元々、豆腐メンタルで（笑）。中学３年生の時は引きこもっていて、1年ほど登校できなかったんです。
インターナショナルスクールの教育の影響も少なからずありますが、毎日自分がお肉を食べないというアクションを日常的にしているいうことで自分のことを認められるようになりました。
ヴィーガンとメンタルの関連性って想像しにくいと思うのですが、自己肯定感を上げる方法として、自分が何か小さなことを毎日成し遂げるということが学術的にも証明されています。社会はだいぶひどいことになっているけど、個人的なアクションはちゃんとできているという達成感が自己肯定感につながっているんだと思います。
一番だめなのは、現実を知っているのに「私一人が動いても」とあきらめてしまうこと。私一人分かもしれないけど、一人分は減らせてる。このまま続けていくことで、多少なり何かが改善したらいいなって。ムスリムやベジタリアンになじみのない日本で食の制限を設けることって結構大変なんです。それでもコツコツと継続できているということが、自分の中で自信になっているんだと思います。
Q4.ヴィーガンって外食は困らない？
東京には、ヴィーガン料理を提供しているカフェやレストランも多いので、そういったお店を選んでいます。友達とのお出かけやデートの時は、目的地の周辺のお店を下調べしておき、グーグルマップでピン留めしておくのがあたりまえのことになっていますね。
ただ突発的に予定が入ってしまった時や、地方に行く場合などは、コンビニで梅や昆布のおにぎりを買ったり、豆乳系の飲料を選ぶようにしています。
MIYUさんから「地球と体を守る食べ方」が学べる！
MIYUさんのレッスンも受けられる「みんなでファスティング祭～Fasting Fes～」が 1月24日よりスタート。世界の畜産から環境問題、さらには食についてまで学べる“地球と自分を愛する食べ方レッスン”は、あなたの知的好奇心を刺激し、新しい価値観をもたらしてくれるかも。イベント詳細はこちら
MIYUさんも5日間のファスティングに参加！
「インターミッテントファスティングはやったことがあるのですが、本格的なファスティング経験はありません。だから今回は私もみなさんと一緒にチャレンジしてみようと思います！ 5日後の変化を楽しみにしています！」
Q5．よく作る手軽なヴィーガン料理を教えて！
私がよく作る料理をご紹介しますね。
【レシピ】MIYU流スクランブルエッグ風豆腐炒め
- 豆腐をフライパンに置いてつぶし、好きなお野菜を入れます。
- そこに、野菜出汁やお醤油など、自分の好きな味付けの調味料を加えて炒めます。
- そこにターメリックを少し入れるんです。そうすると少し黄色くなり、たまごみたいな雰囲気に。
- 仕上げにブラックソルトという塩を加えます。ブラックソルトは硫黄の香りがするので、よりたまごっぽくなり、スクランブルエッグみたいな仕上がりになるのです。
とろっとした食感にしたい時は…
絹ごし豆腐を使い、硬めに仕上げたい時は木綿豆腐を使っています。簡単にできるし、野菜の種類はなんでもいい。タンパク質やアミノ酸も取れるので、おすすめです！
オンライン「みんなでファスティング祭」
イベント詳細はこちら
Text:Naomi Tanaka
高校で海外のインターナショナルスクールに通ったことをきっかけに、2016年から社会問題に興味を持ち、ヴィーガンになる。“できる人が、できることを、できるだけ” をテーマに、ヴィーガン・サスティナブル・エシカルな生活、環境問題をはじめとした社会問題の解説など、日々の『何気ない選択』について考え直すきっかけになるようなコンテンツを発信。
インスタグラム：@tokyovegangirl_miyu
