“冷え”は女子の永遠の悩み。特に寒さが増すこの季節はなおさら。「厚着をしているのに体が冷たい」「布団に入ってしばらくたつけれど、手足が冷たくて眠れない」「冷えのせいで疲労感に襲われる」など悩んでいる人も多いのでは? 毎年のことだから……と放っておくのはもうやめよう。今回は今すぐできる冷え症の解消方法や、体を温めるのに効果的な食べ物をご紹介!
冷えとは?
“冷え症”とは人が寒さを感じない温度なのに手足などが冷たく感じる症状のこと。血液の流れが悪くなり、毛細血管へ温かい血液が流れず、そのために抹消の体温が低下することで起こる。酸素や栄養素を運んだり、老廃物を運び出す役割を担う血液の流れが滞ると、腰痛、肩こり、生理不順、不眠、うつ症状など体の不調を引き起こす原因にもなるそう。
ここからは冷え性改善に効果的な方法について見ていこう。
冷えを解消する方法8選
①足ツボをマッサージする
「まずほぐすことが大事」と教えてくれたのはダイエット美容家の本島彩帆里さん。末端に血液を送り届けるために、凝り固まった体をほぐし、血液やリンパを体の先まで流すことが大切だそう。
本島さんおすすめのマッサージ法
土踏まずの真ん中から指二本分ほどつま先側、くぼんだ部分の湧泉(ゆうせん)というツボを握りこぶしの第二関節部分で、ほじくるようにぐりぐりと刺激する。
湧泉を刺激することにより全身の血行が良くなり、体が温まるだけでなく、脚全体の血流がよくなるそう。
②骨盤を整える
冷え解消には骨盤を整えることも有効。本島さんが就寝前に取り入れているというトレーニングで骨盤周りの筋肉を柔軟にしよう。
骨盤を整えるトレーニング法
壁の角の前に立ち、両壁のラインに足の外側を合わせる。ゆっくり腰を落としてスクワット。肩が壁についていてOK。20回程度繰り返して。
このトレーニングは、日中のさまざまな動きでゆがんでしまった骨盤をリセットし、全身の巡りをよくしてくれる。ズボラさんには座るだけで骨盤が立ち、正しい姿勢へと導いてくれる骨盤サポートシートもおすすめ。
③「首」のつくところを温める
よく「首」のあるところを温めなさいと言われている。その理由は、体を効率よく温めてくれる場所は、血流の多い場所にあるから。多いところというのは、動脈がある場所を指し、分かりやすく言えば「首」と付く箇所。
外出時のマフラーはもちろん、カイロも有効活用しよう。電子レンジで繰り返し使えるものであれば、環境にもやさしい。足首はレッグウォーマーで温めるほか、足首を回したり、こまめなストレッチを心がけよう。
参考記事:体を温めると痩せる? -20kgの美容家が教える体温を上げる3つのヒント
④よくかんで食事をする
「そしゃく」も冷え解消の重要なポイントだと話すのは冷えとりの第一人者、東洋医学研究所付属クリニック自然医療部門の医師である川嶋 朗先生。よくかむことで神経ヒスタミンという物質が分泌される。神経ヒスタミンは内臓脂肪を燃やして、体温を上げてくれる効果があるそう。かめばかんだだけ、視床下部にある満腹中枢が満足するので、過食も防げる。メタボリック症候群予防もできる上、内臓脂肪が減るのでダイエットにも効果的。一口につき30回を目標にしてみて。
参考記事:冷えない体で心もハッピー! Vol. 5 内側からぽかぽか。体を冷やす食べ物の「噂」を徹底検証
⑤適度な運動を心がける
「体全体の熱を作っているのは、食べたものが10%、運動が20~30%。残りの70%が動いていないときの基礎代謝です」と川嶋先生。そのため、体温を上げるには、まず基礎代謝を上げることが大切となる。
運動、といってもジムに通う必要はない。エスカレーターではなく階段を使う、たまには早起きをして、職場の一駅手前で降りて歩くなど、できることから始めてみて。目標は、毎日30分程度の有酸素運動。この冬はいつも以上に体を動かす習慣を意識して、基礎代謝を上げていこう。
参考記事:冷えない体で心もハッピー! Vol. 1 体が冷えるとどうなるの?
⑥自律神経を整える
自律神経は、リラックスしているときに活発に働く副交感神経と、緊張しているときなど戦闘態勢のときに活発になる交感神経の二つに分かれている。状況に応じてどちらかが優位になるのが正常な働き方だが、緊張やストレスにより、この二つのバランスが乱れることで、血流が悪くなり、冷えの原因に。ストレスを感じたときは積極的に和らげ、自律神経を整えよう。
すぐできる! 簡単リラックス法
●背骨の下端に位置する仙骨を押して刺激することで、リラックスでき、緊張がほぐれ、血液の循環がよくなる。カイロなどで温めるのもOK。
●動眼神経という目を動かす神経も実は副交感神経。目を上下させたり大きく見開いたりすると血管が開いてくる。仕事中でもできるので、試してみよう。
参考記事:冷えない体で心もハッピー! Vol. 4 体が冷えているのは、ストレスのせいかも?
⑦お風呂の入り方を見直す
川嶋先生は冷えるか冷えないかの決め手となるのは、お湯の温度だと語る。
体を芯から温めるには、ちょっとぬるいと思うくらいの温度でゆっくり全身で浸かるのがベスト。川嶋先生いわく、お湯の温度は38〜40度がいいそう。何があっても40度を超えないようにして。ぬるいお湯にゆっくり浸かっている分には血圧も緩やかに上がっていき、そのあとの降下具合も悪くないそう。
お風呂から上がったあとは、美容液やボディーローションを塗り、保湿をすることも忘れずに。
⑧食事に気を配る
カイロを使ったり着込んだり、外側から温めることも大切だけれど、体に取り入れる飲食物も同じくらい冷えを左右する要素の一つ。体を温める作用が高いとされている食べ物を積極的に摂り入れてみよう。
しょうが、にんにく、唐辛子、ねぎ、サバ、ターメリック、クミン、しそ、鶏肉は体を温める作用が強いと言われている。これらを使ったレシピを作って冬の寒さを乗り越えよう!
アシスタントエディターとして、主にSNS周りを担当。ウィメンズヘルスを一緒に作るコミュニティー、Fit Girlsのコミュニティリーダーも担う。セレブ・ファッション・フードなどのカテゴリーの中で、トレンドを日々リサーチし、投稿や記事へとつなげる。特技は20年続けた硬式テニス、最近はランニングとボクシングにも夢中。座右の銘は“一日一幸”♡