決断を下すのは精神的に疲れること。オバマ前米大統領も2012年のインタビューの中で、「決めることを減らすため」に同じスーツばかり着ていることを明かした。「食べる物や着る物のことで悩みたくない。私には決めるべきことが山ほどある」。興味深いことに、スティーブ・ジョブスやマーク・ザッカーバーグも似たようなコメントをしている。
この3名は大切なことに気付いている。心理学者が言うように、私たちの決断力は決断を繰り返すうちに低下してくる。この“決断疲れ”と呼ばれる状態は、あなたも経験したことがあるはず。例えば、おなかがペコペコの状態で仕事から帰ってくると、ヘルシーなディナーを選ぶのが難しい。冷蔵庫には鶏むね肉のグリルがあるのに、とりあえずクッキーで空腹を満たそうとしてしまう。
自制心を鍛えたいなら、食べ物に関する決断の数をできるだけ少なくして、作り置きをマスターすること。日曜日にヘルシーな料理を1週間分作っておけば、遅い時間に帰ってきても、すぐに温かい料理が食べられる。