ワインを造るには糖が必要。でも、完成したワインには糖が少ない。
ワインテイスティングイベント会社『Wine With Brian』のブライアン・アジモフによると、収穫期の成熟したブドウの糖含有量は21~25ブリックス(ワイン製造者が液体中の糖含有量を測るために使う単位)。
ブドウ果汁に酵母菌が加えられると、糖は発酵してアルコールになる。
発酵時間を短縮すれば、糖の含有量が高く、アルコールの含有量が低いワインができる。発酵時間が長ければ、その割合は反転する。
気候のせいでブドウが成熟しにくい地域(特にフランスは他の生産地よりも涼しい)では、ワイン製造者が発酵前のブドウにサトウキビやビーツの糖を加える「シャプタリザシオン(補糖)」が頻繁に行われるそう。
でも、この糖は発酵プロセスを促すためのものなので心配無用。ブドウ自体に含まれる糖と同じで、発酵が始まればアルコールに姿を変える。
アジモフいわく、ワインの甘さを最終的に決めるのは製造者。でも、ワインの種類が違えば、そこに含まれる糖の量も違うのが一般的。