彼女が勤めていた航空会社は、キャビンアテンダントの体型にも厳しかったそう。
「太りすぎていると「運動しなさい」と言われるし、太るとオングラウンドと言って、痩せるまで飛べないんです。結構厳しかったので、体型維持のために筋トレを始めました。でも、時差ボケ中や深夜便の後にトレーニグをするのがきつくなってきて、自分が何を目指しているのか、30代、40代になってもこの生活を続けられるのかと疑問が出てきました」
そんな時、シンガポールの中で転居した家の近所にヨガスタジオを発見。
「瞑想したり、リラックスするレッスンなのかな、と思って訪れてみたら、激しく動くヴィンヤサヨガだったんです。1時間で有酸素運動もあり、筋トレ的な動きもあり、先生がお話されるヨガの哲学にも惹かれて通うようになりました」
4歳の頃から12歳までクラシックバレエを続けていた根岸さんにとって、ポーズは人に見せるためのもの。でもヨガのポーズはは人に見せるためではなく、自分のために行うということに驚きを覚えたそう。次第にヨガに夢中になり始めると、大きめのチェックインバッグにヨガマットを忍ばせ、宿泊するホテルの部屋でも行ったとか。
「ヨガはその時どきの自分の体に合わせてできるのがよかったですね。今は50代、60代になってもずっと続けていきたいなと思っています。ヨガは日々勉強なのが楽しいです。昨年、CAの仕事はやめて、現在は週に2回中目黒のスタジオでヨガのクラスを持ちながら、他の日はルルレモン新宿店でスタッフとして働いています」