低酸素トレーニングって最近耳にするけど身体にどう良いのだろう?酸素が少なくて苦しそう!なんだかちょっとハードそう!山登りしないから自分には関係ないかな?そんな疑問を解消すべく、東京都内にあるNEUTRALWORKS.(ニュートラルワークス.)の低酸素ルームに行ってきた!
東京外苑前にあるNEUTRALWORKS.TOKYOの3階に、日本を代表する山岳家である三浦雄一郎氏のエベレスト登頂をサポートした低酸素トレーニングチーム ミウラ・ドルフィンズ監修による低酸素トレーニングプログラム「OXYGEN with MIURA DOLPHINS」がある。酸素濃度をコントロールした室内で効果的なパフォーマンスアップのプログラムが受けられるのだ。教えてくれたのは、トレイルランナーとしても活躍するトレーニングアドバイザー 宮﨑さん。
低酸素トレーニングとは、日常生活時の平地より酸素が少ない環境で行うトレーニングのこと。特殊な機械を用いて、酸素濃度をコントロールした屋内は、標高に換算して、4,000m相当(通常酸素量の3分の2)の低酸素環境までシュミレーションすることが可能。今回は、まず、低酸素トレーニング前に必要な、低酸素状態でのパフォーマンスをチェックしてアドバイスを受ける「オキシゲンチェック」を受けることに。酸素濃度は標高にして約2,500m!室内に入る前に、血液中の酸素飽和度(体内の酸素量)を測ってスタート。
酸素を取り込む力はどのくらい?意識改善で呼吸が変わる!
部屋に入ってみると、特に苦しさは感じない気もするけど……。まずは、トレッドミルで低酸素環境に慣れるところから。
しばらくゆっくり歩いて、酸素量を確認。すると、さっきよりも数字が減少。「低酸素環境では、血液中の酸素飽和度が低下、いわゆる体内が酸欠状態となります。呼吸を意識して、身体の中に酸素を取り込む練習をします。」(トレーニングアドバイザー 宮﨑さん)
呼吸を意識しはじめると、次第に酸素量の数字が上がってきた!「運動はもちろん、人間は食べ物の消化、思考など生きていく上であらゆることに酸素を必要としています。どんなアクティビティをするとしても、まずは呼吸を意識して、体内に酸素をしっかり摂り込むことが大切です」
コンディショニングで身体の歪みを調整
次に、マットに横になり、ストレッチポールの上で身体の状態をチェック。例えば猫背や身体の歪みで器官や肺が縮まった状態ではうまく酸素を摂り込むことができないため、酸素を効率よく摂り込んで全身にいきわたるようにバランスを調整。
コンディショニングを終えたらもう一度トレッドミルへ。少しスピードや傾斜を上げて歩いてみると……さっきよりも呼吸が楽かも!
自宅でもできるストレッチ法で日頃のパフォーマンスアップに繋げよう
最後に、全てのチェックで見えてきた身体のクセや歪みなどのウィークポイントを改善するためのストレッチ。これなら自宅でもできるかも!
普段からランニングなどスポーツの時には充分に呼吸を意識しているつもりだったけれど、低酸素ルームに入ってみると思っていた以上に呼吸が浅くなりがちだったことが判明!仕事で頭を使う時も、身体を動かす時にも酸素は必要なもの。知らず知らずのうちにちょっとした酸欠状態に陥っていたのかも?
今回はオキシゲンチェックのみだったけれど、実際のオキシゲンチェックを経た後の低酸素ルームでのトレーニングに進めば、効率良い身体づくりが期待できる。低酸素環境では平地と同じトレーニング負荷でも、より強い心肺負荷をかけることができるので、筋肉や関節などに無理な負荷がかからない上に、脂肪が燃えやすく免疫力も高まるという効果も!低酸素トレーニングは、パフォーマンスアップのための身体づくり。健康のため、仕事のため、様々なスポーツをより楽しむための身体づくりにぜひ取り入れてみてほしい。
NEUTRALWORKS.ROOMS
営業時間:11:00-20:00
住所:東京都港区北青山2-7-22 H・T・神宮外苑ビル
予約専用TEL:03-6455-5964
URL:http://www.goldwin.co.jp/neutralworks/
Text : Emma Nakajima