運動前に食べるべきか、空腹でトレーニングを行う方がいいのか、よくご質問を受けます。

結論から言いますと、適度にエネルギー材料を補充した状態でトレーニングを行うことがベストです。

以前の記事でも伝えしましたが、身体を動かすガソリンの役割は炭水化物や糖質なのです。車はガソリンがなくなれば止まります。とても単純なことですよね。でも、人は動かす材料を入れなくても身体が動くのはなぜか? ということを考えてみたことはありますか?

材料がない時は、どうやって動くのでしょうか? 実は、ガス欠になった身体は、身体に蓄積されている大切なものを切り崩して動いているのです。大切なものってなんだと思いますか? 実は……体内のアミノ酸を分解してエネルギー源となる『糖』を作り出しています。つまりは、みなさんの体の形を作っている材料であるタンパク質です。何も食べずに運動をした場合、筋肉をつけたいのに、一生懸命筋肉を削っているという恐ろしいことになります。ですから、運動前は適量を摂取してトレーニングすることをお勧めします!

とはいえ、私自身も、何も知識がなかった頃は『体重』でばかり判断していて『〇〇キロ以上にはしないこと』が全てだったので空腹時に運動を行うことが良いと思っていましたし、トレーニング後にも何も食べないことが良いことだと思っていました。

食事も、運動も、実践して得たことはトレーニング前には動けるためのエネルギー源を、トレーニング後には体のダメージを『修復』するための材料を取り入れること。そしてその『食事』は日常においても疎かにせずに、『考えながら食べること』が習慣になった今、食事がとても大切に感じられるようになりました。【基本の必要量】を知った今は、時折は『楽しむ食事』(ラーメンとかスイーツもね!)もストレスなくできるようになりました。

単なる食事、から、自分のカラダのための食事に。そして、その自分がハッピーになる食事は家族の健康にも繋がります。ちょっとずつ学んでいきましょう!

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和久井悦子
モデル、ヨガインストラクター、食育指導士

 「ノンノ」専属モデルを経て、「VERY」など様々な雑誌やCMでモデルとして活躍。2009年に全米ヨガアライアンスを習得し、レストラティブヨガ、マタニティヨガなどの講師としても活動。エクササイズと食生活で総合的に美しくなるノウハウを伝えるワークショップを日本全国、シンガポールやマレーシアでも開講。 https://www.instagram.com/etsuko313/