オーガニックコットン、生理用ショーツ、レースのTバック……。下着の種類はさまざまなバリエーションがある。ただ、下着を購入するときにはカットやカラーなどのスタイルだけでなく、快適さと膣の健康を優先させることも大切。

膣にとっても優しく、可愛くて通気性のよい下着を探すことはできる。まずは下着によって膣にどんな影響があるのか、アメリカ版ウィメンズヘルスから詳しく見ていこう。

下着の素材による膣への影響は?

下着がなにでできているかによって、感染症や炎症などの膣の健康問題から守ることができるそう。ニューヨーク州ウェストチェスター郡で産婦人科医を務めるアリッサ・ドウェック医学博士いわく、細菌や酵母菌は暗くて湿度の高い場所を好むからとのこと。

下着の素材がじめじめした環境を作り出してしまう可能性もある。「通気性は非常に重要です」とドウェック医学博士。「ライクラ(伸び縮みする化学繊維)やナイロンなどの合成繊維は通気性が悪く、刺激や発疹、感染症の原因になることがあります」。こういった素材でできた下着を身につけたからといって必ず感染症になるという意味ではないが、通気性がよく膣にも健康的で、リスクを減らせる素材はあるという。

どんな素材がいいの?

ドウェック医学博士いわく、毎日身につけるなら綿がベストチョイスだそう。もっとも吸水性があり通気性がアップするという。さらに大抵は手に入れやすい価格帯。敏感肌の人や、感染症や炎症が持続したり、再発したりしている人は、オーガニックコットンあるいはそのほかの天然素材で少し価格の高い物を選ぶとよいと、ドウェック医学博士は話す。それが難しい場合は、普通のコットンでも十分だそう。

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例外はある? 

それは運動するとき。運動時は綿素材でなくても問題はない。着用するなら吸汗速乾性のある素材のものが快適だと、ドウェック医学博士は話す。ただ、運動後はできるだけ早く汗をかいた服から着替えるようにしよう。また、トレーニング用のボトムスにはライナーがついているもの、下着なしで着られるようにデザインされているものもあるので、下着を履かないという選択肢も楽かもしれない。

Tバックはどうなの?

Tバックは感染症や炎症の可能性という点においては、フルでカバーするタイプの下着よりも悪いというわけではない。ほかのスタイル同様、重要なのは素材。ただ、ドウェック医学博士いわく、タイトすぎるTバック、特にGストリングタイプは擦れてしまう可能性もあるので、Tバックを選ぶときにはクロッチ部分(下着の股の部分にあたる内側に縫い付けられた布)が綿で、きちんとフィットする物を探すといいとのこと。またドウェック医学博士によると、ときに下着をつけないことが綿素材の物を身につけるよりもさらにいいという。膣感染症になりやすい人は、下着をつけずに寝ることで感染を防げるかもしれない。裸で寝る人には朗報?! 

※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text: Emila Benton Translation: Asami Akiyama