理学療法クリニック『Femina Physical Therapy』の設立者で骨盤底理学療法士のヘザー・ジェフコートによると、骨盤底筋は深部腹筋と協力し、体内のコルセットとして働き、骨盤底筋体操を行うことによって健康に関する様々な効果が得られやすくなる。「このコルセットは腰痛や尿漏れ、性機能の改善に役立ちます。骨盤底筋と深部腹筋のコンディションを高めれば、お腹もペタンコになります」
ところが「女性が骨盤底筋のことを考えたり話したりするのは、骨盤底筋が実際に弱ってからなのです」と補足するのは、ダンス系ジム『DanceBody』に所属するパーソナルトレーナーのマディ・ジェンタイル。彼女いわく骨盤底筋は出産によって弱くなりがち。でも、「骨盤底筋トレーニングのメリットは、ママになりたての女性だけでなく誰にでもありますよ」
骨盤底筋体操の効果は女性・男性問わず現れるため、まずは、ウェルネス&フィットネスのプロが勧めるシンプルな骨盤底筋トレーニングを自宅で実践してみよう。アラインメントスタジオ『Aligned Life Studio』の設立者で認定パーソナルトレーナーのローレン・ロクスバーグによると、最初のステップは骨盤底筋の緊張をほぐし、骨盤底筋を周辺の筋肉とつなげること。
以下の骨盤底筋運動を行えば、骨盤底筋が適切に収縮・弛緩するようになるため、この筋肉が極端にこったりフニャフニャになったりするのを防げる。でも、骨盤底筋は上腕二頭筋や三頭筋と違って目に見えないので、トランポリンかハンモックが恥骨、尾骨、2つの坐骨の間で四方に伸び、生殖器と膀胱を下から支えている様子を想像してみて。ジゼル・ブンチェンやマドンナをクライアントに持つ認定ピラティスインストラクターのノンナ・グレイザーによると、「骨盤底は体の基盤なので、ピラティスでは“発電所”と呼ばれている」そう。
あなたも体を支える重要な筋肉を鍛えたいと思うなら、『The Ness』の共同設立者で認定トレーナーのアリー・ジャンポロが伝授する、自宅でも簡単にできる骨盤底筋運動のやり方をマスターして、効果を感じるまで毎日、またはできるだけ繰り返しやってみよう!