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新たな研究によって、執拗に幸せを追い求める人は、物事を無事に終えるための時間が足りないように感じることが多く、その結果、皮肉にも不幸せに感じることが分かったそう。その内容をオーストラリア版ウィメンズヘルスからご紹介。

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幸せになろうという決意の中身がTo-Doリストみたいに聞こえるなら、戦略を練り直した方がいいかも。

心理学情報誌「Psychonomic Bulletin & Review」に掲載されたこの研究は、幸せの追求ならびに幸せな状態が、人々の時間認識にどう影響するかを分析した。何人かの参加者には、幸せをゴールとして捉えるようにという指示と共に、自分を幸せにする物事のリストを作る、つまらない映画を観ている間も幸せを感じる努力をするといったタスクが与えられた。残りの参加者には、自分がすでに手に入れた何かを幸せと考えるようにという指示が出され、今までに起きた幸せなことをリスト化したり、コメディ映画を観たりするというタスクが与えられた。その後、すべての参加者たちは、自由な時間がどれだけあるように感じたかを答えた。

研究チームは、「幸せを追い求めるうちに時間が消えて無くなるようだけれど、それは幸せをゴールと捉えており、継続的な追求が必要とされる場合だけだ」 と説明している。「この発見は、幸せの追求が皮肉にも幸福感を損ねることを示す近年増加中の研究に深みを加える」。

しかし、自分はすでに幸せを手に入れたと信じている人には、感謝の気持ちを日記につづるなど、幸せを楽しむ時間が多く残されていた。

今回の調査結果は、幸せに対する異なる認識が、それを手に入れるために必要な時間の量にも影響しうることを浮き彫りにしている。

「さまざまな経験をして、そこから得られる感情を楽しむには、例えば単に有形のものを買うよりも多くの時間が必要になる。よって、時間が足りないと感じると、人はレジャーを楽しむよりもむしろ物質を所有することを好むようになる」 と科学者たちは語る。

「これとは別に、時間がないと感じると、人々は人助けやボランティアをする時間を惜しむようになる。果てしないゴールとして幸せを追求する不安を減らすように促すことが、ひょっとすると人々に時間、そして幸せをもっと与えることになるのかもしれない」

※この記事は、オーストラリア版ウィメンズヘルスから翻訳されました。



Text: Lauren Williamson Translation: Ai Igamoto Photo: Getty Images

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Nana Fukasawa
ウィメンズヘルス・エディター

2018年に「ウィメンズへルス」編集部にジョイン。アシスタントを経て、エディターとして美容、フード、ダイエットなどの記事を担当。流行りそうなヘルシーキーワードをいち早くキャッチすることを心がけている。CBDや筋膜リリース、アーユルヴェーダ、植物療法を学ぶ、自他共に認める“セルフケア マニア”。2023年初めてのハーフマラソンに挑戦。