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あなたの心臓は、どんな時でも共に過ごしてくれるしかも、24時間365日、脳や体、臓器に酸素と栄養たっぷりの血液を送り続けている。止まったら一大事が起こるのに、多くの女性が心臓を気にも留めない。心臓疾患を防ぎ、健康な心臓をキープするためにはどんなコツがある? イギリス版ウィメンズヘルスは、5人のドクターにインタビュー。ドクターたちが実践している、心臓の健康を守るための習慣とは?

女性の4人に1人が心臓病で亡くなることを考慮すれば、心臓のリスクは深刻な課題だ。心臓病は早ければ10代で発病する疾患で、症状が現れないことも多い。簡単に言えば、心臓病の生涯リスクは、乳がんの生涯リスクの約3倍にもなる。

だからそろそろ、努力家の心臓をいたわってあげよう。循環器専門医たちは一体どんなケアをしている? 早速チェック!

ドクターたちが実践。心臓をケアするためのシンプルな「5つの習慣」を大公開!

習慣1.ハッピーに過ごそう! コメディーを観よう!

特に気にしたいのが、心臓病家系に生まれた場合だそう。陽気な性格は心臓病のリスクを下げると言われているのだとか。

ジェニファー・H・ミエレス医師によると、明るい性格は心臓の健康を守る“緩衝材”として働き、ストレスを弱める。「毎日必ず笑うことね。笑いは血圧を下げるサポートをしてくれると考えられているの。私には録画しているコメディー番組があり、映画を観るときも絶対にコメディーを選ぶわ。音楽も、ストレスホルモンのコルチゾールを減らしてくれるので、心臓に良いとされているものの一つ。ケイティ・ペリーやピットブルの曲を聴くと、いつも笑顔になれるわ」。さあ、コメディーを観よう。医師の指示は守ろう!

習慣2.怒りが心臓に影響する? 「落ち着こう」「やすらぎの時間を持とう」

たまに怒ることは誰にでもあることだけど、イライラしてばかりいるのは心臓に悪い。怒りを爆発させると、急増したアドレナリンとコルチゾールが血管を圧迫するため、その後2時間で心臓発作を起こす確率は何と2.4倍にもなるそう。

「ストレスへの対処の仕方のは、女性と男性の心臓で異なるわ。私たち女性は、率先してリラックスすべきね。多くの人々と同様、私のオフも限られているので、心を休ませたいときは携帯電話の電源を切るわ。“音信不通” になることで心底リラックスし、本当の意味での平穏を得ることができる」 と、マヤ・ザリシス医師は言う。

習慣3.心臓のヘルパー役。マグネシウムの摂取量を増やそう

マグネシウムには、心臓が脈を打つのを助ける重要な役割があり、毎日200ミリグラム余分に摂れば、心疾患のリスクが22パーセント下がることもあるそう。全粒穀物やナッツ、葉物野菜といったマグネシウム豊富な食べ物をふんだんに取り入れよう!

「私は心臓病の家系なので、しっかり食べることが重要なの」 と語るのは、パトリシア・ヴァッサロ医師。「食生活は心臓の問題を防ぐキーなので、レタスの上にアボカドやトマト、チキンを乗せて、オリーブオイルとビネガーをかけたサラダを毎日食べるようにしているわ。毎食のフルーツも欠かさないのよ。おやつはカカオ70パーセントのダークチョコレートね」

習慣4.騒音を避けよう。睡眠をたっぷりとろう

空港の近くや車の往来で騒がしい場所に住むと、心臓病のリスクが高くなる。専門家いわく、これは騒音でストレスが一気に増えて血圧が上がるから。解決策は耳栓を使うこと!

マダリナ・ペトレスク医師には、「ほとんど寝ていないのを誇りにしていた時期があるわ」 と告白した。「だけど今では、睡眠不足が心臓病のリスクを高めることが分かっているの。子持ちで仕事も忙しく、7時間寝るのは難しいので、平日の夜はテレビとネットサーフィンは控えているわ。週末になれば時間があるから」。

習慣5.毎日、テンポワークアウトで走ろう

心臓にベストなのは、30分のランのうちの15分を無酸素性作業閾値(運動強度が上がるときに筋肉からの酸素供給が追いつかなくなり、血中の乳酸が急激に増加する値。英語でATと略される)に近い状態で行う有酸素運動。ランナーには、“無理なくきつい” ぺースになるまでスピードを上げさせ、例えば15分間維持するテンポワークアウトという名でおなじみ。

「エネルギッシュな愛犬をランニング好きに育てたの」 と言うマーサ・ガラッティ医師。「愛犬は毎日走るので、私も毎日走ることになったわ。ランニングが好きじゃないなら、水泳やサイクリングなど何だっていいの! エクササイズはいわば、“毎日飲むべき薬”。体を動かすことで心臓が強くなるわ」 とアドバイスしている。

編集部註:運動や栄養素は取材したドクターによる見解です。心臓にトラブルや不安がある方は医療機関の受診をおすすめ致します。

※この記事は、イギリス版ウィメンズヘルスから翻訳されました。



Text: Amelia Jean Jones Translation: Ai Igamoto Photo: Getty Images

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Nana Fukasawa
ウィメンズヘルス・エディター

2018年に「ウィメンズへルス」編集部にジョイン。アシスタントを経て、エディターとして美容、フード、ダイエットなどの記事を担当。流行りそうなヘルシーキーワードをいち早くキャッチすることを心がけている。CBDや筋膜リリース、アーユルヴェーダ、植物療法を学ぶ、自他共に認める“セルフケア マニア”。2023年初めてのハーフマラソンに挑戦。