スポーツ栄養士、ナンシー・クラークによると、お腹が水でたぷたぷの状態で走るのはよくないが、トレーニングやレースの前に水分過剰になっているランナーはたくさんいるそう。
「お腹がいっぱいだと、その重さが胃を適切な場所に保っている間膜を引っ張り、痙攣が起きるの」。走る前に食べ過ぎた場合も同様。特に消化に時間がかかる、食物繊維やタンパク質が豊富な物を食べた時には注意が必要。
過去の研究では、被験ランナーのほとんどが、ランニングの直前の過剰な水分摂取によって脇腹痛の増加を経験したことが判明。しかし、ETAPがより深刻だったのは、被験者がランニング前にフルーツジュースなどの砂糖入り飲料を摂取した場合。そこまではひどくなかったものの、スポーツドリンクも水より激しい脇腹の痛みを発生させるそう。
治し方:ランニングやレース前2時間は大量の水分摂取を控えて、とクラーク。走る前に喉が渇いたら、コップ半分の水かスポーツドリンクにとどめよう。ランニング前に食べたり飲んだりした物を書き留めておくのもクラークからのアドバイス。脇腹への攻撃が引き起こされるパターンを見つけるのに役立つ。