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私の名前はブレイン (ちょっと変な仮名だけど)。そして、私はヌーディスト。

冷え込んだ金曜の夜、車を駐車場に止めてアスレチッククラブに足を踏み入れる勇気を振り絞っていると、一人の男性がショックを受けた面持ちでビルから飛び出してきた。

「中でワイルドなパーティーか何かやってるんだけれど、一体何なの」 と言う彼によれば、ビリヤード場に 「ヌードの人がたくさんいた!」 らしい。

私はクスクス笑いはじめた。数分のうちに、私もそのうちの一人になる予定だったから。

もちろん、一晩でヌーディストになる決断は出来ない。私は人としゃべるのが好きな外向的なタイプだけれど、5年前の運命的な夜、そのアスレチッククラブでのヌードパーティーに参加するまでは、服を着た状態で話すのが当たり前だった。

真冬でも裸で寝るのが大学時代からの習慣。家の中は大抵ヌードで歩き回る。一糸まとわぬ姿で過ごすのは、基本的に心地良い。でも、数年間ヨーヨーダイエットを繰り返した5年前の体は人生で一番重く、私は間違いなく自分のサイズを気にしていた。

その年の誕生日が数ヵ月先に迫った時、俗に言う 「もうどうにでもなれ!」 という瞬間が訪れた。裸でいるのが心地良いなら、ずっとそうしていればいいじゃない。自信と自由を体現すべく、裸体主義に挑戦する勇気を奮い起こし、ヌーディストの世界に関する本を読みはじめた。探しに探した結果、地元のヌーディストグループに辿り着き、集まりに参加してみようと思い、誕生日の数週間後、生まれたままの姿でアスレチッククラブに向かった。この秘密の生活を始めてから、今年で5年目になる。

ヌーディストに関する誤解は多い。単なるセックス好きだとか、好色で気持ち悪いおやじばかりだと思われている。でも、私の経験は全然違う。実際に、月に2回の室内スイミングパーティーと、夏のヌーディストキャンプは私の人生を変えた。

ヌーディストイベントに参加しはじめてすぐ、“完璧” な体などないことに気付いた。ヌーディスト (またはナチュラリスト) は人間の体を美しい創造物として捉え、それを恥じる人があってはならないとする。裸になれば、自分の “欠点” がすべてさらけ出されるけれど、それは誰だって同じ。年齢、サイズ、体調は人それぞれで、そっくりな人なんて一人もいない。胸の形や大きさが違えば男性の性器だって違い、中には割礼を受けた人もいる。ほとんどの体には傷があり、茂みがあり、セルライトがある。服を着た状態では、それが見えないだけ。私より年齢も体のサイズも2倍の人が真っ裸の自分を愛せるというのなら、私にもできないわけがないでしょう?

前述の通り、多くの人が巨大な乱交パーティーだと思い込んでいるヌーディストのイベントは、セックス会場ではないの。ナチュラリストの集まりでは、性的で淫らな行為が厳しく禁じられており、不正を行えば追放される。安全でフレンドリーな、非常にリラックスできる環境。泳いだり、おしゃべりしたり、ボードゲームをしたり、踊ったりと、通常の社交の場で行うことをするだけ。異なるのは誰もが裸であること。様々な年齢層の人々と出会い、気の合う仲間と定期的に顔を合わせる一方で、新たな知り合いが増え続ける止まらない回転ドア。ヌーディストのハロウィーンパーティーまである。今年は首から “Truth” というサインを下げて (この意味、伝わるかな?)、ベストコスチューム賞をもらった。

服を脱ぎ去る時、私は感情的そして身体的な不安も一緒に脱ぎ捨てる。ヌードは、場の緊張を上手にほぐす。文字通り、隠すものが何もないから、人と出会い、友情を築くのが楽になる。すでに良く知る人との絆だって深まる。今年、親友がヌーディストになった。ヌーディストキャンプに数回一緒に参加した今、私たちの間には境界線がない。何も隠す必要のない心安らぐ者同士の友情は、さらに強くなった。これが私の考える、本当に親密な関係。

変な話に聞こえるかもしれないけれど、服を着ている時よりもヌードでいる時の方が、自分自身と体を深く愛し、受け入れることができる。一番自分らしく感じられるのもその時。同時に、自分の健康管理とダイエットに、もっと真剣に取り組もうと思うようになった自分がいる。だって、健全に受け入れることができるようになった自分の体を、ますます良くしていきたいから。大好きな私の体は今までになくヘルシー。常に栄養を与え、動かし、甘やかしている。

最近では私のファンだと言ってくれる人も増えたことだし、まさに最高の気分。

※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text: Anonymous (匿名) Translation: Ai Igamoto Photo:Getty Images