①30ミリリットル程度の水を口に含み、口を閉じる
POINT
●水の量や30ミリリットルくらいが適量。頬が膨らむほど水を含むと、口が動かせなくなる。逆に少なすぎると洗浄効果が小さくなる。口の中で回してみて、全体に水が回るようならOK。何度か試して自分の適量を覚えよう。
②口を閉じたまま、口に含んだ水を上の歯に向けて、クチュクチュと出来るだけ大きな音をたてながら、強く、速くぶつける。10回ぶつけたら、水を吐き出す。
POINT
●姿勢がいいと水圧がよくかかりやすくなる。上下を向きすぎないように注意して、出来るだけ正面を向いてうがいをする。
●口はしっかりと閉じたまま、水は舌の上にのせるイメージで。鼻の下が膨らむくらい、強くぶつける。
③②と同じように口に水を含み、その水を下の歯に向けて、強く、速くぶつける。10回ぶつけたら、水を吐き出す。
POINT
●出来るだけ高速で、力強く水を動かす。
●唇の下が膨らむくらい、強くぶつける。
④水を口に含み、その水を右の歯に向けて、強く、速くぶつける。10回ぶつけたら、水を吐き出す。
POINT
●右の奥歯を目がけて水をぶつける。
●右の頬が膨らむくらい、強くぶつける。
⑤水を口に含み、その水を左の歯に向けて、強く、速くぶつける。10回ぶつけたら、水を吐き出す。
POINT
●左の奥歯を目がけて水をぶつける。
●左の頬が膨らむくらい、強くぶつける。
「毒出しうがいには水が最適です。常温がベストですが、ぬるま湯でもよいでしょう。口が疲れるかもしれませんが、それは効いている証拠です」
毒出しうがいのメリットはそれだけではない。
「毒出しうがいが習慣化すると、口周りの筋肉が鍛えられます。しっかりと口を閉じる力がつくことで万病の元と言われる口呼吸の防止に繋がりますし、ほうれい線が薄くなることで顔立ちがシャープで若々しい印象に。
また、うがいを強く速く行うために口を動かすことは加齢と共に衰える舌のトレーニングにもなります。“飲み込み力”の低下によって生じる誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)の予防にも欠かせません」
うがいというシンプルにして的を射たケアで、クリーンな口の中をキープしてみて!
■お話を伺ったのは……
照山裕子(てるやま・ゆうこ)先生
歯学医師。高輪オーラルケア院長。厚生労働省歯科医師臨床研修指導医。日本大学歯学部卒業、同大学院歯学研究科で博士号を取得。世界でも専門家が少ない「顎顔面補綴」を専攻し、 日本大学付属歯科病院、東京医科歯科大学歯学部附属病院を経て現職に。臨床経験から予防医学の重要性を説く。クリニックでの診療の傍ら、テレビやラジオ、雑誌などメディアにも多数出演している。