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「スポーツイベントにはエナジードリンクを飲んでから挑むべし」と考えている人は要注意。栄養学専門誌『British Journal of Nutrition』に掲載された研究結果によれば、カフェイン入りのエナジードリンクを飲むと、自分がパワフルに感じ、パフォーマンスが若干向上する一方で、眠れなくなったり、イライラしたり、神経が過度に興奮したりすることもあるそう。
この内容をアメリカ版ウィメンズヘルスからご紹介。

市販のエナジードリンクの人気は右肩上がり。どのメーカーも、エナジードリンクの主要エネルギー源は決まってカフェイン。カフェインは精神的・身体的副作用があることで知られているため、研究チームは、エナジードリンクを飲んだアスリートにも同様の作用が現れるかどうかを調べることに。

この研究には、普段から低量のカフェインを摂取する男女計90名のアスリートが参加した。1つ目のグループは市販のエナジードリンク3本分のカフェインを飲み干し、2つ目のグループはカフェイン以外の同じ原材料から作られたプラシーボ(偽薬)ドリンクを摂取した。1時間後、両グループはトレーニングを実施。研究チームが各被験者のパフォーマンスを測定する一方で、被験者たちは運動中の気分を研究チームに報告した。

その結果、エナジードリンクを飲んだアスリートのパフォーマンスは3~7%向上し、運動中のアスリート自身も筋力の高まりを感じていた。しかし、そこには副作用が。エナジードリンクを飲んだ被験者の30%はその晩よく眠れず、女性アスリートに至っては翌朝ひどい疲労を感じたと報告している。また、この研究の被験者は男女を問わず、エナジードリンクを摂取してから数時間以内にイライラや神経の過度な興奮も経験している。

若干とはいえ、エナジードリンクで実際にパフォーマンスが向上するというのは興味深い。でも、パフォーマンスを7%高めるために、何時間もたってから神経をとがらせて、眠れない夜と翌朝の疲労に苦しむ価値があるだろうか? やはりここはエナジードリンクのデメリットを理解し、もっとナチュラルな飲み物でエネルギーを補給した方が賢明と言える。

 
※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。



Text: Esther Crain Translation: Ai Igamoto Photo: Getty Images

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Nana Fukasawa
ウィメンズヘルス・エディター

2018年に「ウィメンズへルス」編集部にジョイン。アシスタントを経て、エディターとして美容、フード、ダイエットなどの記事を担当。流行りそうなヘルシーキーワードをいち早くキャッチすることを心がけている。CBDや筋膜リリース、アーユルヴェーダ、植物療法を学ぶ、自他共に認める“セルフケア マニア”。2023年初めてのハーフマラソンに挑戦。