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ヘルシーな生活を徹底しているのに体重が増えてしまうと、落胆も大きい。でも摂取カロリーをとことん減らしてワークアウトをむやみに増やしても、必ずしも体重が落ちるわけではないとか? 研究結果を用いて、オーストラリア版ウィメンズヘルスがその理由を解説。

イギリスにあるブラッドフォード大学のギセラ・エルファー博士と、イギリス国立の医学系総合研究所、ハウエル研究所のレベッカ・ダンベル博士は、ハムスターの習性から人間の痩せる・太る仕組みを追求した。

ハムスターにも人間と同じように食欲と体重をコントロールする「視床下部」が脳に備わっている。実験の結果、この視床下部の働きに影響を及ぼすホルモンは、成長シグナルの指示によって分泌されたという。成長シグナルとは、運動しているときに活発に働くシグナル。つまり、運動をすると成長シグナルが活発になり、食欲を促進させるホルモンを分泌させてしまうことが考えられる。

博士たちが「The Conversation」誌に語ったところによると、「ハムスターにホイールをあげれば、ハムスターは普段以上に運動するでしょう。でもホイールで走った分、ハムスターの食べる量は増え、体重も増えていったのです」

ここで覚えておきたいのは、筋肉量だけでなく脂肪量も増えたという点。その理由はとてもシンプル。私たちは運動をすればするほどエネルギーが必要となるため、より食欲が旺盛になってしまう。

「この研究を通して、運動をすることで増える体重は、成長ホルモンの分泌量にひもづくことがわかりました。なぜならこのホルモンの分泌を阻むと、体重の増加が食い止められることがわかったからです」と彼らは続ける。

でも、ジムを退会するのはまだ早い。この研究結果は、体重の増減においてどの部分を深く掘り下げた方がいいのかを明かしているものであり、体重をコントロールするために何を避けるべきで何を取り入れるべきかは、まだ理解を深める必要があるとしている。

何事もそうだけど、エクササイズも「適度」に行うのがベストなのかも。

※この記事は、オーストラリア版ウィメンズヘルスから翻訳されました。



Text: Lucy Bode Translation: Ai Igamoto Photo: Getty Images