健康には水分補給が大切だけれど、栄養医学の教科書『Nutritional Medicine』を執筆したアラン・R・ギャビー医学博士いわく、水の飲みすぎは水中毒を引き起こすことがある。
水中毒とは、過剰な水分摂取によって体内のナトリウムが希薄され、血液中のナトリウム濃度が異常なほどに低くなることで、その結果、脳機能障害や死に至ることもあるそう。通常、これが問題になるのは、ウルトラマラソンランナーと自分に無理やり過剰な水を飲ませる人だけ。でも、水の飲みすぎを防ぎたければ、尿の色をチェックする癖をつけて。尿がいつも透明なら、水の摂取量を減らしてみて。
大豆
控えめに摂取している限り、大豆はコレステロールと血圧の調節に役立つけれど、鉄分の吸収を妨げる性質も持っているので、食べすぎれば鉄欠乏性貧血になることも考えられる。また、大豆にはエストロゲンに似た働きをする化合物(イソフラボン)が含まれているため、過剰摂取を長期間続けていると、子宮内膜増殖症(子宮内膜が異常に厚くなり、子宮がんを引き起こす病気)になる可能性もある。1日2食までにしておくのがおすすめ。
ホウレン草
おいしくて使い勝手のいい葉物野菜には、タンパク質、食物繊維、多種多様なビタミンとミネラルがたっぷり。ギャビー博士によると、ホウレン草には、加齢に伴う黄斑変性(視力喪失や失明のよくある原因)を防ぐと言われるカロテノイドの一種、ルテインも豊富に含まれている。
でも、ホウレン草には、腎臓結石を作る化合物であるシュウ酸も多いため、シュウ酸カルシウム腎臓結石のある人は、ホウレン草の食べすぎには注意して。