風味を豊かにしてくれるシナモンは、チャイティーラテやスイートポテトフライのトッピングとして長く愛されてきた。そして今回、米国ミシガン大学の研究チームが、このスーパー香辛料に宿る新たな栄養価を発見。その内容を、オーストラリア版ウィメンズヘルスからご紹介。
実験によって明らかになったのは、シナモンに独特の香りを与えるエッセンシャルオイルである桂皮アルデヒドが、体熱産生を活性化するということ。代謝によってカロリーを燃やし体重を減らすには、この熱が体内に必要。
この文献の主執筆者であるジュン・ウは、国際生命科学研究所の助教授。彼自身が行ってきた過去の研究結果から、桂皮アルデヒドのパワーには気付いていたという。しかし、このエッセンシャルオイルを用いることで脂肪代謝が上がるかどうかを調べるために、ウは研究チームと共に、ボランティア集団の脂肪細胞を分析したのだ。
「何千年にもわたり、シナモンは私たちの食生活の一部であり続け、一般的に好まれてきた。これが肥満防止にも役立つなら、患者さんが着実に実行しやすい代謝機能改善策になるかもしれない」
とはいえ、浮かれて買いあさっても仕方ない。ウは、桂皮アルデヒドの力を最大限に引き出す方法を知るためには、さらなる調査が必要だとしている。今のところ、食生活にシナモンを取り入れることのメリットは代謝率の上昇に限られるよう。おかゆや朝食のシリアルに振りかけたり、プロテインシェイクやギリシャヨーグルトに加えたりしてみよう。
ちなみに、一昔前にアメリカで流行ったシナモンチャレンジ (大量のシナモンを水なしで飲み込む危険な行為) を再発させないよう、控えめな使用で!
※この記事は、オーストラリア版ウィメンズヘルスから翻訳されました。
Text: Marina Tatas Translation: Ai Igamoto Photo:Getty Images