Skin, Beauty, Nose, Neck, Ear, Arm, Hand, Long hair, Sitting, Human leg, pinterest

妊娠検査薬をどうやって使えばいいのか、どれが一番正確なのかわからない。違いは何なの? 正確に検査するには、どうすればいいの? どうやって使えばいいの? 気になる疑問をドクターに聞いてみた。

どれも同じものを測定する

まずは一番大事なことから。市場には様々な自宅用妊娠検査薬が溢れているけど、病院で使われているものであろうと、薬局で安売りされているものであろうと、すべての尿妊娠検査薬は、ヒト絨毛性ゴナドトロピンまたはHCGと呼ばれるホルモンを測定するそう。

HCGは、妊娠していなくても体内にある。でも、着床して胎児が育ち始めると、このホルモンレベルが血中と尿中で急増する。このレベルは、基本的にはホルモンの量を意味する “IU” という国際単位で測られる。

カリフォルニア州ファウンテンバレーのオレンジコースト・メモリアル医療センターに所属する産婦人科医、G・トーマス・ルイス医学博士によれば、「このホルモンレベルが25IUになると、検査薬は陽性反応を示す」 そう。

検査は朝に

妊娠検査薬の説明書に朝一でテストするよう指示があるのは、どうしてだと思う? これは、数時間寝ると、尿が膀胱に溜まるのに従って、尿中のHCGが増える可能性があるため。

検査薬に陽性反応が出るためには、HCGが少なくとも25IUなければならない。朝一の尿はHCGの濃度が高いため、妊娠していれば検査薬で陽性反応が出やすくなるみたい。

でも、ルイス博士いわく、今日出回っている検査薬は10年前のものよりずっと敏感なので、朝一のテストは昔ほど 「マストではない」。要するに、最善の結果が出るのは朝だけど、そのタイミングを逃したからといって焦る必要はないということ。

Physical fitness, Clothing, Yoga, Shoulder, Sportswear, Arm, Joint, Leg, Knee, Waist, pinterest

値段が高い=正確というわけではない

お手頃なオプションを選んでもいいんだろうか? ルイス博士によると、高い検査薬と安い検査薬には事実上何の違いもない。「正確な結果を得るために、すごく高い検査薬を買う必要はない」 そう。

彼が 「薬局にある検査薬なら何でもいい」 と言うのは、自宅用妊娠検査薬はどれも、HCGという同じホルモンを、25IUという同じ閾値で測るから。

検査薬も種類によっては、閾値が低めに設定されているかもしれない。でも、少量のHCG (一般的に10IU以下) は普段から体内にあるものなので、25IU以下のHCGを測ろうとすると、偽りの陽性反応が出る確率が高くなるそう。でも結論を言えば、どんな検査薬でもOK。

病院では違う検査が行われるかも

ルイス博士いわく、すべての尿検査は質的なものなので、その結果は、25IU以上のHCGが尿中に存在するかを示すだけ。でも、血中のHCG量を測る量的な検査もある。

流産や妊娠合併症のリスクがある女性には、時間が経つにつれてHCGが増えているかどうかをチェックするために、医師が量的な検査を勧めることもあるかも。

「妊娠後は、48時間ごとにHCGが倍になることが予想される」 とルイス博士。「1800IUに到達すれば、子宮内妊娠が確認できるはず。2500IUまで増えれば胎嚢が見えるだろうし、場合によっては胎児の心拍も確認できる」 という。

健康が結果に影響を与える

受胎能力を高めるために使われるタイプの薬にはHCGが含まれており、尿中のホルモンレベルを検査薬で陽性反応が出るくらい上昇させることがあるそう。

下垂体障害や、精巣または卵巣の胚細胞癌/腫瘍も、HCGのレベルを引き上げる要因となるらしい。

検査結果を信じる

ルイス博士が患者に必ず伝えているのは、検査の結果を信じること。「誰もが検査を繰り返す。陽性反応が出てもね。みんな最初は信じられないんだ」

「自分で3回も検査してから病院で検査する人もいる。医師が使うのも同じ検査薬なのに!」

「2回陽性反応が出たら、妊娠してるよ!」 ってこと。

※この記事は、イギリス版ウィメンズヘルスから翻訳されました。



Text: Sarah Watts Translation: Ai Igamoto Photo: Getty Images

Headshot of Nana Fukasawa
Nana Fukasawa
ウィメンズヘルス・エディター

2018年に「ウィメンズへルス」編集部にジョイン。アシスタントを経て、エディターとして美容、フード、ダイエットなどの記事を担当。流行りそうなヘルシーキーワードをいち早くキャッチすることを心がけている。CBDや筋膜リリース、アーユルヴェーダ、植物療法を学ぶ、自他共に認める“セルフケア マニア”。2023年初めてのハーフマラソンに挑戦。